ビタミンカラーコーデを食卓に

『フリーダ』

メキシコらしい鮮やかな色彩 花やレースの使い方もヒントに

「映画では一瞬しか映らないのですが、ストップしては何度も見てしまうシーン。メキシコの家庭でよく使われるという素焼きのお皿と花柄のポットに、フルーツ、お米、ザクロの粒などが並ぶ情景は美しすぎて、もっとアップにして見せて! と言いたくなります。

 マゼンタピンクの部分は、おそらくブーゲンビリアではないかと。花を花瓶に差すのではなく、お皿に並べているのが華やかですよね。レースのクロスの使い方も素敵。甘すぎない印象で、レースは原色や土っぽい素材にも意外と合うんだなという発見もありました」

●あらすじ●

濃くてつながった眉毛と力強いまなざしが印象的な自画像で知られる、メキシコの画家フリーダ・カーロの伝記映画。18歳のときに巻き込まれた事故の後遺症に苦しみながら、愛に、芸術に、政治にと、強い信念と精神力をもって生きるフリーダの波乱に満ちた人生を、メキシコの鮮やかでエネルギッシュな色彩とともに描く。まるで生き写しのようなフリーダを体当たりで演じたのは、メキシコ出身のサルマ・ハエック。フリーダについての映画化を熱望していた彼女は、本作の製作も務めた。

『フリーダ』

監督:ジュリー・テイモア
出演:サルマ・ハエック、アルフレッド・モリーナほか

2022.04.12(火)
Text=Mie Nakamura(Jam session)

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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