ハマった海外BL作品は?

〈予告動画を流しながら〉

E 私、数年前に、まず中国のBLドラマ「ハイロイン」にどハマりしたんです。主人公カップルがとにかくイケメンで、スチール見るだけでご飯30杯くらいいける!(笑)。で、2020年のステイホーム期に、ツイッターで、「ハイロイン」が再び話題になっているという情報と、タイBLが熱い、という情報を目にして。まずはYouTubeで「SOTUS/ソータス」を観ようと思ったんだけど、隣に「2gether(トゥゲザー)」のサムネイルが出てきて、「あ、この子たちのほうがタイプ」と思ったの。そうしたら、あれよあれよという間に沼に。

K サラワット!! 私としては、お邪魔キャラみたいに出てきたグリーンちゃんにも、幸せになってほしい!!

O いやー、サラワットめっちゃかっこいい!

E とにかく毎話、次回への引きが強くて。先が気になってトイレにも行けず、10時間くらい、ほぼぶっ通しで観てしまいました。

K そこまで集中してしまうことって子どものときはあるけど、大人になってからはなかなかないよね。しかもタイドラマって、出演者が恋人同士としてSNSや雑誌の表紙に出ていたり、このドラマのとき私たちは愛し合っていたんです、と話してくれるんです。

E そうそう、夢を壊さない! 日本もそうなってほしい。

O そうですね。

E ゲイ役を演じた日本の俳優さんがよく、言い訳っぽく口にするのが「僕は女性が好きなんですけど……」みたいなコメント。そんなのいらない!(笑)

O 田中圭さんの場合は、雑誌のインタビューでも「愛していた」と言ってくれてました。

K ヤダ、田中圭さんのことが好きになっちゃった! 林遣都くん派だったんだけど(笑)

O もちろん! 林さんが「おっさんずラブ」を押し上げたとも思っています。

K インドネシアでもBL熱がすごいらしいです。というのも、宗教的に、女性が異性愛の性的な作品を楽しむことがタブーになっているんです。日本もたとえば60~70年代ぐらいはそうだったので、この時期に、女性が自分の身体と切り離したうえで性的な作品を楽しめる、BLの起源的な作品とコミュニティが生まれました。だからもしかすると、男女観が保守的な社会の方が、女性たちにとってBLが切実に求められる傾向にあるのかもしれませんね。タイドラマの「The Shipper」で、男女ではなく女性同士がBL妄想で快感を得ているのも、そうした見方ができるかもしれません。

「2gether」の次にハマったのが「The Shipper」でした。私、せつないファンタジーが大好物で。

K 魂入れかわりモノですね。

E “死の天使”がドラァグクイーンというのが、またおしゃれ。

K 魂入れかわりモノは、もう古来から何億回も見て来たよ! って感じではあるんですけど、「The Shipper」では毎回、想像したのと違う展開になっていくのがスゴいです。いわゆる「腐女子」の子が、自分がBL妄想していた、当の男性になるわけですよ。そこでフィーバーするのかな?と思いきや、男性が自分のイメージとは違うっていうことを知っていくんですよね。魂入れかわりモノで、入れ替わった相手のことを改めて知っていくという作品はなかなかないように思うので、斬新に感じました。

E タイでは、昔の大映ドラマみたいに、同じ制作会社が同じキャストを使って、たくさんのBLドラマを作っている。そこがまたいいですよね。カップル役の俳優たちが、ドラマ以外でも仲の良さをアピールして、夢を壊さないでいてくれるのも、BL俳優として生活していけるというシステムができあがっているからこそ、なのかも。ちなみにタイBLだと、「千星物語((A Tale of Thousand Stars)」や「Until We Meet Again~運命の赤い糸」も好きです。って、この話始めたら、時間いくらあっても足りない!

〈その後、実写化してほしいBL作品の話などをしているうちに、あっという間に時間に〉

E まだまだ話し足りないですね、次回もやりたいので、今日来てくれた人は、次回はもうひとり友達を連れてきましょう。その次はまたもう一人連れてくるようにして。

K もうすでにここには2万人いますけどね。次は武道館で開催しましょう!(笑)

E そういえば今「チェリまほ」の原作漫画もすごく胸熱な展開になっているので、ぜひ読んで欲しいですね。

 そうですよね、今すごく素敵なのでみんなにも読んでほしい~!

E 創作物って軽々と現実を超えていくんだなと実感させられたし、映画がどこまで迫ってくるのか、すごく楽しみ!

2022.03.17(木)
文=てれびのスキマ
撮影=平松市聖