うちの子ベストショット
「あれ、明日月曜やんな?」
――最初、無理だと思っていた頃から随分と心情が変わりましたね。
ほんまにそうですね。あと、放鳥の時間もほんまは決めておかないといけないんですけど、あんまり守れてなくて申し訳ないです。放鳥はコミュニケーションの時間なので、無下にせんと目を見て喋りかけてます。そうすると、友達のような感じで信用してくれるんですよね。
放鳥する時間は、大体30分から1時間くらい。あくまでもケージの中が自分の家やとわからせなあかんから、長すぎるのはよくないみたいです。でもね、飽きてくるんですかね? ヨーコは扉を開けておいたら、勝手に帰っていくんですよ。
――大阪などでお仕事の時は、どうされているんですか。
2泊の時は自動餌やり機にいっぱい餌を入れて、水もきれいにしてから出ます。で、帰ったらすぐ放鳥するようにしてますね。僕が帰ってきたのがわかるのか、ケージの中から近づいてきて、鳴くんです。ほんまにかわいいですよ。(と言いながら、ケージ越しにヨーコちゃんへ手を差し伸べる)
――指先を優しく突いていますね。
鳥にとって、人間の肌は敵対心を持つ色らしくて。ほんまは手袋とかして触らんといけないんですけど、ヨーコは慣れたのか突きにくるようになりました。
鳥同士って仲良くなるためにクチバシでツンツンし合って、相手が痛がったり自分が痛いと感じたりしたことで強弱を調整していくんですって。最初はめっちゃ痛かったんですけど、塩梅がわかってきたんでしょうね。最近は甘噛みしてくれるようになりました。
――話しかけたりもしますか?
めちゃくちゃしますよ!「今日何してたん?」とか聞いたりして(笑)。家に帰るのも早よなりますよね。大丈夫かな、って心配になるので。
――ちなみに、ヨーコという名前の由来は?
久保田がつけたんですけど、男性を惹きつける女性になるようにっていう意味を込めて、熊田曜子さんからいただいたみたいです。なので、ずーっとメスやと思ってたんですけど、どうやらオスなんですよ。
――どうしてわかったんですか?
インスタに載っけたら、鳥好きの人からDMがむっちゃ来て。そこに「ヨーコちゃん、オスですよ」って書いてあったんです。求愛ダンスって、オスしかしないものなんですって。あと、オスとメスで目のかたちが全然違っていて、クチバシの入り口のところっていうんですか? そこがポコッとなってるのがオスらしいんです。なので、今は“ヨーコ”ではなく、“ヨーコー”って具志堅(用高)さんに近い感じで呼んでます。
2021.12.27(月)
文=高本亜紀
撮影=末永裕樹
写真=村田秀亮