いつか橋本環奈さんの後輩役で共演できたら
――少しずつ自分も女優になったんだと感じる瞬間はありますか。
ありますね。たとえば今日の撮影もそうなんですけど、こうしてメイクをしていただくことに最初はドキドキしていたんですけど、徐々に慣れてきて。
今まではずっと学校中心の生活だったのが、今は周りにいるのは大人の方たちばかり。プロのスタッフさんやキャストのみなさんに囲まれながら、毎日現場に行って、撮影が終わって家に帰ると、今日も仕事したな〜という気持ちになるんです。そういうときに、あ、私、女優になったんだって感じます。
――現場にいる上で大切にしていることはなんですか。
常に謙虚でいること。そして、周りへの感謝を忘れないこと。基本的なことなんですけど、この2つは絶対なくさないようにしたいです。周りの人たちの力があって今の自分がいるんだということが大前提だと思っているので、それを決して忘れないように。
そのためにも、常にどうして今自分がここでこのお仕事をさせてもらえているのかを考えるようにしたいです。
――ぜひ何年経ってもそんな飯沼さんのままでいてほしいです。
はい! ちょっとでも調子に乗っていたら、遠慮なく喝を入れてほしいです(笑)。
――これからどんな女優になっていきたいですか。
周りから尊敬される女優になりたいです。やっぱり周りから尊敬される人って、今言ったような謙虚な気持ちとか感謝の気持ちを絶対持っていると思うんですね。私自身もそういう人を尊敬しているので、いつか私も誰かから尊敬される人になりたいです。
――番組内で憧れの女優に橋本環奈さんを挙げていましたが、ご本人と会いたいという夢はありますか。
会いたいです! でも、今はまだ会いたくないです……(照)。自分がもっと成長して立派になってからでないと申し訳なさすぎるので……。
もっともっといろんな面を磨いて、胸を張って橋本さんと会えると思えるようになってから、お会いしたいです。やっぱり、お芝居でご一緒したいです!
――橋本さんと共演するなら、どんな内容がいいですか。
そうですね、あの……橋本さんが主演で、私が同じ職場の後輩とか。警察官とかいいですよね。それこそ『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』の戸田恵梨香さんと永野芽郁さんがすごく素敵だったので、ああいう関係性を橋本さんと一緒にやれたらもう幸せです。
でも今はダメです。ちゃんと橋本さんとご一緒できる実力をつけてからでないと。誰かにチャンスを与えてもらうのではなく、オーディションで自力で勝ち取って共演させてもらえるのがいちばん理想的なので、そうなれるようにもっともっとこれからも経験を重ねて成長していきたいです!
飯沼 愛(いいぬま・あい)
2003年生まれ、香川県出身。2020年12月から2021年1月にかけて募集が行われたTBSスター育成プロジェクト「私が女優になる日_」のオーディションに応募し、全国9000人の中からプロジェクトメンバーの10人に選出。4月から9月までオンエアされた、プロジェクト同名番組内での演技バトルを勝ち抜き、10月スタートのよるおびドラマ「この初恋はフィクションです」(TBS系)主演の座を獲得。特技はバスケットボール、趣味は読書とギター。
よるおびドラマ
「この初恋はフィクションです」(TBS系)
倉科泉(飯沼愛)は、成績は学年1位だが恋愛には奥手な高校2年生。クラスに「とんでもないイケメンが転校してくる」と噂が立つが、転校生は初日から欠席、その後いつまでも登校してこない。「アイドルなのか?」など噂が広がる中、学級委員の泉は彼の家に宿題を届けることに。本人に代わって応対した母親から彼のLINEを渡され、泉は顔も姿もわからない転校生と連絡を取るように……。
企画・原案は秋元康、脚本は「おっさんずラブ」「私の家政夫ナギサさん」などで知られる徳尾浩司。坂東龍汰、窪塚愛流、飯塚悟志(東京03)、矢田亜希子、坂井真紀など多彩な共演陣のほか、ともに演技バトルを戦った武山瑠香(2位)、赤穂華(3位)、三浦涼菜と渋谷風花(ともに特別枠)も出演。転校生役を誰が演じるのかは明かされていない。
2021年10月11日(月)放送開始
TBS系 毎週月曜~木曜 深夜0:40~
https://www.tbs.co.jp/hatsukoi_f_tbs
TBSスター育成プロジェクト「私が女優になる日_」
約9000人の応募者から選ばれた10人が、岡田惠和、徳尾浩司、澤本嘉光、大宮エリー、根本宗子、漫画家・青木琴美、バカリズム、秋元康が手掛けた、さまざまなジャンルのオリジナル台本に挑む。ファイナリスト選出の瞬間から、課題に対し自ら演技プランを考え稽古を重ね、ライバルたちと切磋琢磨しながら演技バトルを重ねていく様子は、全話Paraviで視聴可能。
https://www.paravi.jp/title/69975
2021.10.11(月)
文=横川良明
撮影=松本輝一
スタイリスト=木下彩
ヘアメイク=Otama