主演が決まったときは、喜びよりも不安が大きかった
――単独1位で迎えた最終戦。どんな気持ちでしたか。
最後ということもあって、台本をもらったときから緊張していました。しかも台本自体が難しくて。余計に緊張緊張っていう感じでした。
――最終戦は、彼氏が見守るすぐ横で、倒れた父の容体を電話越しに聞くというお芝居でした。あの電話をしているときの表情がすごく良かったです。
うれしいです。あの回、私は嫌すぎて観られないんですけど(笑)。
基本的に自分の出ているところは観られないです。これは他のメンバーもみんな言ってますね、自分のは本当に観られないって。勉強しなきゃいけないので、一応観るんですけど、気持ちに余裕があるときでないと無理です。調子がいいときに、こそっと目をつぶりながら観ています(笑)。
――終わった瞬間は、どんな気持ちが湧いてきましたか。
もう終わったんだって。本当にあっという間だったので、なんか不思議な気持ちでしたね。
――審査の結果、見事1位を守り抜き、新ドラマ「この初恋はフィクションです」の主演の座を射止めました。
始まったときから頑張ろうという気持ちではいたけれど、本当に自分が1位になれるとは思っていなかったので、うれしいというよりも、実感がないというのが正直なところで。
ふわふわした感じで、喜ぶ余裕もなかったというか。それより本当に自分で大丈夫なんだろうかっていう不安の方が大きかったですね。
2021.10.11(月)
文=横川良明
撮影=松本輝一
スタイリスト=木下彩
ヘアメイク=Otama