「ゾンビが来たから人生見つめ直した件」(2019年)

「よるドラ」の歴史はゾンビから始まった

 アラサー女性3人が住む町にゾンビが大量発生。ゾンビはしきりにメイク直しをしていたり、ずっとスマホを覗いていたり、生きていたときに執着していたことを繰り返す。

 コミカルな描写とシリアスなテーマのバランスが抜群のゾンビ・ヒューマンドラマ。

「ここは今から倫理です。」(2021年)

学びの喜びに満ちた倫理の授業

 “倫理”という難しい題材を教育ドラマではなくエンタメドラマに見事に昇華。

 クールだけど心のうちで悩みが渦巻いているという山田裕貴演じる倫理教師のキャラクターが、このドラマそのものをあらわしていた。こんな先生に倫理を教えてもらいたかった!

「光秀のスマホ」(2020年)

スマホで“炎上”する戦国時代

 戦国時代にスマホがあったらという設定で、全編、明智光秀のスマホの画面だけで物語が進行。

 SNSでつぶやき、エゴサして傷つき、信長から鬼電を受けて、裏垢で愚痴ったり、誤爆したり、小ネタも満載。光秀のフリック入力がやたら早いのも可笑しい。

2021.09.08(水)
Text=TV No Sukima

CREA 2021年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

明日のためのエンタメリスト

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特別定価860円

CREA9月発売号は「エンタメ」特集。家に籠る時間が長くなって、あらためて“エンタメ”の力に気づいた人は多いのではないでしょうか。疲れた時こそ、観て、聴いて、読む。心身どっぷり浸ってもいいし、何も考えず笑うだけでもいい。ドラマ、映画、ラジオ、舞台、本、マンガを中心に、明日への活力となるリストをお届けします。