木々や風、太陽の光、闇、すべてを取り入れ自然を意識せざるを得ない森と山に囲まれた宿。
それぞれのクリエイターたちに新しい休日の寛ぎ方を教わりました。そこには計算し尽くされた贅沢なこだわりがたくさんありました。今回は四国・九州の宿です。
木屋旅館
[愛媛・宇和島]
 畳を外して透明アクリル床に替えたり、天井を抜いて屋根の架構を見せたりと、“引き算”でリプロデュースされた空間
畳を外して透明アクリル床に替えたり、天井を抜いて屋根の架構を見せたりと、“引き算”でリプロデュースされた空間
“ほったらかし”が心身を解放してくれる
緑深い森と渓谷の地、宇和島で、1911(明治44)年の創業以来、数々の政治家や文人に愛されてきた木屋旅館。残念ながら一時は廃業となったこの名宿が、2012年、まったく新しい滞在施設としてよみがえった。その特徴を一言でいうなら、心地よい「ほったらかし感」。1棟を最大8名まで1組限定で借りきり、好きなように過ごすことができるのだ。何しろ2階客室の床は透明のアクリル、その上部は天井を外した垂直の空間が広がり、さらにスクリーンとLED照明によって客室が七色に変化するなど、空間自体がエンタテインメント性抜群。また、渓谷を巡るキャニオニングや釣りなどのアクティビティも充実。心身を思いきり解き放つ時間が、宇和島で待っている。
 左:スクリーンで客室が七色に
左:スクリーンで客室が七色に右:浴室のデザインもアーティスティック
プロデューサー 岡田光さん
 宇和島は歴史も自然も豊かな土地。木屋旅館は、その宇和島の魅力の発信基地です。木屋旅館に泊まるというより、「宇和島に泊まる」という衝動で滞在していただきたいですね。

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- staff
- text:Giraffe
 photographs:Mami Yamada
- category
 CREA 2013年7月号
 ※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
 
               
            

 
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
               
               
               
               
                



 
                 
                 
                 
                 
                 
                