木々や風、太陽の光、闇、すべてを取り入れ自然を意識せざるを得ない森と山に囲まれた宿。
それぞれのクリエイターたちに新しい休日の寛ぎ方を教わりました。そこには計算し尽くされた贅沢なこだわりがたくさんありました。今回は東北の宿です。
角館山荘 侘桜
[秋田・角館]
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あの名店のもてなしを美しい里山で堪能
角館の奥座敷・門屋は、およそ800年前、戸沢氏によって門屋城が築かれた地。長い歴史と美しい自然を有するこの場所に静かな佇まいを見せるのが、「角館山荘 侘桜 (かくのだてさんそう わびざくら)」だ。茅葺古民家を移築した趣ある空間、お肌に優しい温泉やエステもさることながら、宿泊客の心をとらえてやまないのはその料理。企画演出を手がけているのは、なんとあの「分とく山」の総料理長、野﨑洋光さんなのだ。「じゅんさいの牛肉しゃぶしゃぶ」のように四季折々の地の食材を生かした料理には、名店の卓越した技ともてなしの心がぎゅっと凝縮されている。日本人の心の故郷にも似た静謐な里山で、美意識に満ちた宿に憩い、美味なる一夜を過ごす。これ以上の贅沢があるだろうか。
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「分とく山」総料理長 野﨑洋光さん
角館という地に根づいた食を継承し、かつ新たな要素を取り入れながら、「侘桜」ならではの食の文化を作りあげていきます。とくに地野菜のすばらしさをご紹介したいですね。
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2013.06.08(土)
text:Giraffe
photographs:Mami Yamada
CREA 2013年7月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。