③テニスコート「かに道楽エビ全滅」
今、というかずっと見るべきコントを提供し続ける「テニスコート」。神谷圭介、小出佳祐、吉田正幸の3名によるコントユニットで、小劇場を中心にハイセンスなナンセンスコメディが魅力です。「テニスコートのコント」と題して定期的に自主公演を開催していますが、過日6月18日、19日に本公演とはまた違う番外編「テニスコートのコント・フォルト」が上演されました。
コロナ禍の影響で1年以上空いての公演で、ファン待望の新作は「かに道楽エビ全滅」。この公演がとにかく面白い! 同じく男性3人組のフロム・ニューヨークがキャッチ・アズ・キャッチ・キャン・スタイルのビル・ロビンソンのようであるならば、こちらはルチャリブレなメキシカンスタイルと言うべきか。スタイリッシュで華があるのに、シニカル。とにかくたまりません。
今回は天久聖一さんと大北栄人さん(明日のアー)にコント提供・演出も。音楽も東京塩麹が手掛けておりとっても豪華。まだまだコロナ禍は続きそうですが、健康を保つためには薬より“クスリ”。最近笑いが足りてないなと思ったら購入してみることをおすすめします!
テニスコート
かに道楽エビ全滅
配信視聴期限 7月11日(日)23:59
チケット料金 2,000円
配信チケット販売期間 7月10日(土)22:00 ※コンビニ決済の場合
7月11日(日)22:00 ※クレジット決済の場合
イープラス https://eplus.jp/
④上坂あゆ美の短歌を読む
詩とか短歌とか川柳とか。若いころはその魅力にあまり気づかないできたけれど、齢30を過ぎたころから、詩や短歌や川柳を見て、ぼんやりと物思いにふけることが多くなってきました。一首の短歌がずっと心に残ったり、自分でも忘れていたような思い出や感情の引き出しを開けてくれたり。
今僕が一番時間をかけて、何度も読んでいる人が上坂あゆ美です。広告代理店に勤めながら短歌を詠んでいる彼女の歌がとても素敵なのです。上記の写真は2020年11月14日の日経歌壇のキャプチャ。穂村弘さん選出の上段の右から4つ目「撫でながら母の寝息をたしかめる ひかりは沼津に止まってくれない」が彼女の歌です。地方都市出身、家族とのあれこれ。重なりあって、さまざまなシーンが水彩画のように浮かんできます。
淡いポジティブ。なんかそんな感じが彼女の歌にはぴったりな気がします。トゥ―マッチな元気に心ほだされるほど若くもなくなった僕に、なんとなくクリティカルに響いてくれるのです。歪なことも辛いことも幸せなこともひっくるめて人生、楽しまなきゃねと思わせてくれます。
2022年には待望の歌集も発売されるとのこと。Twitterでもちょこちょこ短歌を投稿しています。是非一度見てみてほしい歌人です。
上坂あゆ美
Twitter:@aymusk
⑤冷やし中華はじめませんか?
かつてタモリや山下洋輔、名だたる著名人が所属していたという「全国冷やし中華愛好会」こと全冷中。夏以外に冷やし中華が食べられないのはおかしい! という山下洋輔の経験から発足したこの団体はどちらかというと大人のお遊びという感じだったようですが、今改めて「全冷中」の復活を僕は心待ちにしています。それぐらい僕は冷やし中華が好きなのです。
漫画『美味しんぼ』でも語られたように、冷たい麺を冷たいスープで食べるという発想が正しくないわけがない! なのに冷やし中華の情報のなんと少ないことか! 検索してもいまいちちゃんと情報がまとまっているサイトがないのがヤキモキします。食べログさん! 「タピオカ」なんてジャンルは要らないから「冷やし中華」のジャンルを追加してください!
写真は僕の2021年の冷やし中華はじめである池尻大橋の鶏舎の「冷やし葱そば+葱大盛り」。葱のシャキシャキの食感がたまらない&えぐみの無い葱の甘味が最高。やっぱり冷やしは細麺が美味しいですね。美味しゅうございました。
皆さんのおすすめの冷やし中華ももし良かったら教えてくださいね。
鶏舎
所在地 東京都目黒区青葉台3丁目9-9
定休日 日曜・祝日
Column
週末何しよう? 過ごし方5選
興味あることは沢山あるけど、「To Do List」じゃ重すぎる、スローなウィークエンドにしてほしい。そんなあなたのために、ゆるーい週末の過ごし方ガイドをCREA編集部が5つピックアップしてみました。
もちろん、今週末は部屋でゆっくり寝て過ごしちゃう、なんてのもOK。だって、週末はまた来週もやってくるんだから。
2021.06.24(木)
文=CREA編集部