興味あることは沢山あるけど、「To Do List」じゃ重すぎる、スローなウィークエンドにしてほしい。そんなあなたのために、ゆるーい週末の過ごし方ガイドをCREA編集部が5つピックアップしてみました。

 もちろん、今週末は部屋でゆっくり寝て過ごしちゃう、なんてのもOK。だって、週末はまた来週もやってくるんだから。


①映像研には手を出すな!(6巻)

 学生時代、大好きなことや興味のあるものに没頭する時間、どれくらいありましたか?

 社会人になってみてはじめて気づく、モラトリアム期間の有難み。有り余るほど時間があったはずなのに、自分の本能の赴くままに“没頭”を楽しみながら多感な時期のアイデンティティを発見し構築していくことって、意外とできなかった人も多いはず。

 そんな方は、漫画『映像研には手を出すな!』(小学館)を読みましょう。2020年1月からNHK総合でアニメが放送されて話題を呼んだ本作。アニメ制作に打ち込む女子高校生らを描くストーリー作品です。最新巻が先月発売されました。

 創作活動を通してこれでもかと自己の内面に向き合い、アイデンティティの解像度を高めていく彼女らを見ていると、物語の面白さに引き込まれながらも「自分もこんな風になりたかった……」と憧れのような気持ちが芽生えてきます。

 アニメ版をAmazon PrimeやNetflixで観て、そのあと原作を楽しむのもオツ。作者の大童澄瞳氏が作中に張り巡らせた、斬新な漫画表現の数々を楽しめます。

『映像研には手を出すな!』

大童澄瞳 著
小学館 ビッグコミックス

②上野クラシックカメラ博

 今週17日(水)から、松坂屋上野店本館6階催事場にて、写真機商振興会が主催する中古カメラ販売イベント「上野クラシックカメラ博」が開催されています。

 もとは新宿の高島屋などで10年にわたり開催されていたイベントで、たくさんの写真愛好家、写真機愛好家たちに愛されてきました。新型コロナウイルスの感染拡大から、2019年の時点でイベントが中止されていましたが、2021年、松坂屋上野店で復活することが決定しました。

 いまはスマホで綺麗な写真が撮れるし、手軽に本格的な加工を施すこともできます。ポケットからサッとスマホを取り出して、記録に残したいものをパッと撮って、即保存・即誰かにシェアする。写真との距離感は、スマホの登場でグッと縮まっているでしょう。

 一方、1980年代に登場した「写ルンです」などのインスタントカメラやフィルムカメラなどを好む若者がいま増えてきているそう。手軽に撮って保存できるスマホの写真ではなく、現像などの一見不便な作業も含めて、写真機で撮ることを楽しんでいるのでしょうか。

 この「クラシックカメラ博」では歴史ある名品からデジタルカメラまで幅広く展示されています。かつて写真機を楽しんでいた世代も、あたらしく写真機に触れる世代も、“クラシックカメラの聖地”と呼ばれる上野にこの週末は足を運んでみては?

上野クラシックカメラ博

開催日時 2021年11月17日(水)~11月23日(火・祝)
開催時間 10:00~20:00(最終日は17:00閉場)
場所 松坂屋上野店 本館6階催事場(https://www.matsuzakaya.co.jp/ueno/)
主催 写真機商振興会
後援 ワールドフォトプレス
問い合わせ先 写真機商振興会(http://www.camera.jp)

2021.11.18(木)
文=CREA編集部