「ほんまにねぇ、こいつは顔のコンディションがいつもいい。いつ見ても、かわいい」

――会長が事務所で暮らすようになって、何かしら変化はありましたか?

 事務所では、会長中心の生活ではありますよね。餌をあげたり、トイレを替えたりっていうのは、ほぼヤマネさんがやってくれていて、夜は俺かヤマネさんどちらかの家で過ごしたり、夜中まで打ち合わせして朝、事務所にまた来るときはそのまま事務所に置いておいたりしてます。

 猫自体、手間がかからない動物やっていうのは実家の猫でわかってたことなんですけど、さらにこいつは全然手がかからないんですよ。

 あと気を付けているのは、過剰に愛でないこと。猫飼う人ってみなさん、そういう感じだと思うんですけど、俺も嫌がることはなるべくしないようにしています。会長も会長で、仕事から戻ってきてもなんの反応もない。抱かれるのも嫌いで、寄ってくるのは餌が欲しいときだけ。マジでゲンキンなヤツなんですけど、そのつかず離れずの距離感が心地いいんですよね。

――相方の東ブクロさんは最初、飼うこと自体、反対されていたそうですね。

 反対してましたねぇ。猫アレルギーだとか言ってましたけど、たぶん嘘です(笑)。くしゃみとかしてるの、見たことがないですから。けど、なんで反対してたんでしょうね? もしかしたら、自分より上の位におるヤツができるのが嫌やったんだけかもしれないです。今は絶対、会長のことは好きです。おったら、触ろうとしますからね。

うちの子ベストショット②

「おそらく来て1カ月ぐらい。今はめっちゃ嫌がるけどこの頃はまだこんなリボンもつけさせてくれてたなぁ」(森田さん)

――森田さんは会長のどんなところがかわいいですか?

 窓側のソファに座ってネタを考えていると、隣に来て寝るんです。考えごとをしながら、お腹のあたりをずーっと触ってると、くりんと寝転がってお腹を見せてくる。結局、ネタそっちのけで、かわいいなと思ってしまうんです。

 あと、タバコを吸ってるとき、近くに来てちょこんと座るのもかわいくて。

――先ほど森田さんが一服されていたときも、近くに座ってじっと見ていました。

 そうでしょう? なぜかわからないんですけど、近くに来るんですよね。で、かわいいなと思ったときは動画や写真を撮ろうとするんですけど、結局、同じような角度ばっかりになってしまうというか。

 インスタに同じ角度の写真ばっかり載せてる女性って多いじゃないですか。ああいう自己顕示欲が強い感じになっちゃうから、難しいんですよね。

――(笑)。会長はSNSやYouTubeでも人気ですもんね。

 インスタは今、2万3000人くらいフォロワーがいます。(タレントの)おのののかさんが猫好きみたいで、面識のない頃からフォローしてくれてて。会ったときに「なんでしてくれてるんですか?」って聞いたら、「かわいいから」って言うてくれました。

 ほんまにねぇ、こいつは顔のコンディションがいつもいい。いつ見ても、かわいいんですよ。顎の下をぐわーって触ってると気持ちよさそうにしたりして。けど、変なタイミングで、“もうええねん”っていう感じで手を払ってくる。そういうところもたまらないですね。

2021.06.17(木)
文=高本亜紀
撮影=佐藤 亘
写真=森田哲矢