#3 HIP HOPのマインドを取り入れる

「肩書きにとらわれず、やりたいことに挑戦していくために、事務所に所属しないフリーの芸人という立場を選んでいるので、社会的なルールに苦言を呈するHIP HOPのマインドには共感しています。いわば私たちは“野良”なので、般若さんの『はいしんだ』という曲のリリックくらい、強い気持ちがないと潰されると思っています。以前、『趣味でお笑いやってんの?』となめられたときには、Awichさんの『WHORU?』を聴いて自分を奮い立たせていました」

●般若

「フリースタイルダンジョン」(テレビ朝日)の“ラスボス”。日韓ハーフ。「はいしんだ」では日本のHIP HOPシーンやラッパーを痛烈に批判。

●Awich

 故郷・沖縄のアイデンティティに根ざしたHIP HOPを発信するフィメールラッパー。『WHORU?』はANARCHYを客演に迎えたことも話題に。

#4 ポジティブ&多様性のある世界に触れる

「海外の映画やドラマ、特にNetflixオリジナルの作品で自分をマインドコントロールしています(笑)。好きな作品は、成り上がり系と、価値観がアップデートされているダイバーシティ系。最近のおすすめなら、アニメ『ミッドナイト・ゴスペル』。精神世界や死後の話を当たり前のようにしていて勉強になるし、面白いんです。サイケな色彩もめっちゃ好き。美容業界で成功したい人たちが競う『メイクアップ・スター』はメイクの参考に。『ノット・オーケー』も最高。女性同士の恋愛を自然に描いている点もよかったです」

●「ミッドナイト・ゴスペル」

●「メイクアップ・スター」

●「ノット・オーケー」

これも好き!

「シーズ・ガッタ・ハヴ・イット」
「セックス・アンド・ザ・シティ」
「キスから始まるものがたり」
「ゴシップガール」
「リバーデイル」

愛用コスメ

「濃いめの赤がお気に入り。これをつけると顔色も気分もパキッとするので、気合いを入れたいときに使っています」

サーヤ

1995年生まれ。東京都出身。上智大学在学中に同級生のニシダと漫才コンビ「ラランド」を結成。フリーの芸人として「M-1グランプリ2019」で準決勝に進出し話題に。YouTubeチャンネル「ララチューン」、ラジオ番組「ラランドの声溜めラジオ」「女帝」(GERA放送局)を配信中。

2020.11.19(木)
Text=Takako Sunaga
Photographs=moron_non

CREA 2020年11・12月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

きれいな人がしてること。

CREA 2020年11・12月合併号

揺らがない自分でいるための習慣&コスメ
きれいな人がしてること。

定価820円

様々な業界で活躍する人たちの人生を支えてきた習慣とは? 大切にしている美の価値観とは? 時に悩みながらも、美容を通して“自分らしさ”に真摯に向き合ってきた“あの人”に取材。そこから見えてきたのは、揺らがない自分でいるための美容でした。