菌に魅せられた少年の 10年間に亘る研究の記録
『世界は変形菌でいっぱいだ』
「著者は小学一年のときから変形菌の研究を始めている。その後、この本を16歳で上梓している。
好きになったものを、とことんまで好きにさせてやろうじゃないか、という家族の気概が感じられる。自らの形を変え続ける菌のように興味を移ろわせる人間がいてもいいし、頑なにひとつのことを突きつめてもおもしろい。
若き南方熊楠が、これからどのような曼荼羅を見せてくれるのか。実に楽しみ」(花本さん)
2020.07.22(水)
Text=Etsuko Onodera
Photograph=Hirofumi Kamaya