タイトルだけでもう、センチメンタル
「青い空を、白い雲がかけてった」あすなひろし

熱狂的な支持者を持つ漫画家の魅力が詰まった短篇集。1976年から1981年まで雑誌に断続的に掲載された、中学3年生のツトムを主人公とした連作を収録。
ギャグマンガでありながら、映画を思わせるカットと叙情的な表現が印象深い。
「コメディなんだけど常に寂しい人が出てくる。頭のいい繊細な子が精神病棟に入れられてしまう作品『風を見た日』が好き」(澤部さん)
◆自身のアルバムのアートワークを 敬愛する作家に依頼
「トワイライト」スカート×鶴谷香央理

『メタモルフォーゼの縁側』(KADOKAWA)の鶴谷香央理さんが、澤部さんのアルバムのために「架空のマンガの1コマ」を制作。

2020.07.10(金)
Text=Arei Matsuyama
Photograph=Masumi Ishida
CREA 2020年6・7月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。