「このドラマを観てみよう」と思うきっかけは何だろう。数多くのドラマの中でも、名作には必ず魅力的な役者がいる。

 「このドラマで、あの役が凄かった!」とドラマ通ブロガーのヒコさんを唸らせ、惹きつけた俳優7人とは?


#01 佐藤 健「義母と娘のブルース」の麦田 章

麦田の存在があったからこそ 「ぎぼむす」のストーリーテリングが可能に

 佐藤 健はその涼し気な顔立ちから、「半分、青い。」の律や「恋はつづくよどこまでも」の天堂先生のような平熱な役柄がハマります。

 そんな彼の演じ分けの凄みを堪能できるのが、本作で演じた陽気なパン屋の麦田。

 ドラマの序盤では、“なぜかいる人”としてあらゆる職業のコスチュームで画面の端に映り込み、物語の不穏さをミスリードさせる存在。

 そんなストーリーテリングが可能であったのも、佐藤 健という役者が併せ持つ絶妙な軽薄さと得体の知れなさが大きいと思います。

 そして、後半ではその麦田の“たまたま居合わせた”ということが物語の主題にまで昇華されていくさまは圧巻です。

◆「義母と娘のブルース 2020年謹賀新年スペシャル」

出演 綾瀬はるか、佐藤健ほか
DVD 4,800円
Blu-ray 5,800円
製作著作・発売元 TBS
発売協力 TBSグロウディア
販売元 TCエンタテインメント
©桜沢鈴/ぶんか社©TBS

2020.06.14(日)
Text=Ritsuko Oshima(Giraffe)
Illustrations=Yusuke Saitoh

CREA 2020年6・7月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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偏愛の対象は人それぞれ。愛するものと出合った人たちの言葉は、どれも純粋な喜びに満ちていて、耳を傾けているだけで幸せな気分にしてくれます。パンダに魔女っ子おもちゃ、脚付きの器にカツカレーの食べ方まで。マイワールドを謳歌する人々の“偏愛”を盛りだくさんでお届けします。気になる作品満載のBOOK in BOOK「愛してやまない映画とドラマ」も必見です。