花蓮の名物は 和菓子のようなイモまんじゅう
◆惠比須餅舖「花蓮薯」(サツマイモ餡) 1箱8個入り 110元
◆惠比須餅舖「花蓮芋」(タロイモ餡) 1箱8個入り 110元
台湾東部の花蓮市。ここは険峻な太魯閣(タロコ)峡谷のゲートで、山紫水明を誇る土地として知られています。
また、日本とも深い関わりがあり、戦前には多くの日本人が暮らしていました。
現在も市内には日本統治時代の木造家屋が残っており、カフェやショップなどにリノベーションされて息づいています。
そんな花蓮市に、「あんこ芋」と呼ばれる郷土菓子があります。これは戦前、日本人の安富さんという方が和菓子を懐かしみ、サツマイモを用いて作った焼き菓子。
安富さんのお店「惠比須屋商店」は戦後、「惠比寿餅舗」として菓子職人だった張房さんに引き継がれ、現在は三代目が切り盛りしています。
ここの芋まんじゅうはサツマイモに少量の小豆餡が加えられており、しっとりと上品な味わいが魅力。
サツマイモを皮ごと蒸しているため、イモの風味が濃厚に感じられます。なお中国語では「花蓮薯」という名で呼ばれています。
もう一つの看板商品はタロイモ餡を用いた「花蓮芋」で、こちらはタロイモ餡をシナモン味の生地で包んだもの。どちらも緑茶やウーロン茶にぴったりと合うお菓子です。
花蓮の歴史に思いをめぐらせながら味わってみてはいかがでしょうか。
惠比須餅舖(フェイビーシューピンプー)
所在地 花蓮市中華路65號
電話番号 03-832-2856
営業時間 8:30~22:00
定休日 無休
アクセス 台鐵花蓮駅から車で約10分
2020.05.28(木)
文・撮影=片倉真理