海の女神「媽祖」で知られる町、大甲の中華パイ

◆裕珍馨「奶油酥餅」プレーン味 3枚(1箱) 115元
◆裕珍馨「奶油小酥餅」プレーン味 6枚(1箱) 170元

 台中郊外にある大甲は、人口約8万人ほどの小さな町ですが、全国的な知名度を誇ります。

 それは中心部にある「大甲鎮瀾宮」という寺廟と関係します。大甲鎮瀾宮は海の女神として知られる「媽祖」を祀る寺廟の総本山の一つになっています。

 毎年旧暦3月23日には媽祖の生誕祭が開かれ、同時に台湾最大規模と言われる巡礼イベントも実施されるので、大勢の信者たちで溢れ返ります。

 そんな大甲の郷土菓子が「奶油酥餅」です。

「酥餅」とは、中国南方の伝統菓子に由来し、何層もの生地を重ねたパイの中に麦芽糖の餡を入れたもの。本来はラードが用いられていましたが、ここでは天然バターを使用。口当たりが軽やかで、ペロリと食べられてしまいます。

 サイズは2種類あり、お土産にはミニサイズが手頃。コーヒー味やキャラメル味、黒糖味などがあります。

 食べる際にはレンジで少し温めると、風味が増します。また、牛乳や豆乳に浸して食べるのもおすすめ。生地がポロポロとこぼれずに美味しくいただけますので、ぜひお試しを!

裕珍馨 (ユィツェンシン)

所在地 台中市大甲區光明路67號
電話番号 04-2687-2559
営業時間 8:30~22:00
定休日 無休
交通 台鐡大甲駅から徒歩約5分
http://www.yjs.com.tw/

2020.04.30(木)
文・撮影=片倉真理