肉もフレンチトーストもおまかせ!「turk」の鉄製フライパン
「適度な厚みがあって均一に火が通り、肉も野菜もおいしく焼けます。意外におすすめなのがトースト。外はカリッと、中はモチッと焼き上がり、バターを落とすと最高ですよ。あとはフレンチトーストもぜひやってほしいです」
こちらのフライパンは「turk」というドイツのブランド。1857年創業で、手作業で作られる鉄のフライパンに定評があります。
「鉄のフライパンは手入れが難しいと思われがちですが、洗剤を使わずにたわしで洗い、火にかけてしっかり水分を飛ばすだけだから、すごく簡単。丁寧に扱うことで一生ものになるばかりか、次世代にも受け継ぐことができます。
とにかく油をしっかり回すのがコツ。野菜を炒めるときなど、あらかじめ野菜に油をまぶしてからフライパンに広げるのがいい、と言いますよね」
石川さんの使い込まれたフライパンも油が回り、しっかり育っていい感じ。
「鉄なのでやはり少し重たいですが、それを補って余りあるほど、メリットが大きい調理道具です」
そういう石川さんがものを選ぶときに大切にしているのが素材感。
「触ったときの感覚がいいものは、自然と大事に思い、丁寧に使い続けられます。気分が上がるし、料理をしよう、というやる気にも。私は料理が好きですが、それもお気に入りの道具があってこそのものだと思っています」
そういう石川さんが好きな素材の一つが「銅」。次は愛用の銅のミルクパンの登場です。
2020.04.27(月)
文=前中葉子(BEAM)
撮影=平松市聖