「いつだってみんなの休暇を請け負ってきたハワイが、バケーションに入ります」
インスタグラムに投稿して3週間が経つ。
3月6日にハワイで初めての新型コロナウイルス感染者が報告されてからのデービッド・イゲ州知事の決断は早く、25日から州全体がロックダウンに入った。
一斉に渦巻いた住民の不安と不満はしかし、あっという間にゆるやかな日常に飲み込まれ、今のところ(※4月10日現在)は大きな混乱もなく、静かに「暮らすこと」を遂行する日々。
「ステイホーム」=外出禁止となってはいるものの、生きていくために必要なことや日常を健全に暮らすための行動は制限されず、病院、スーパーマーケット、銀行、ホームセンターなどに行くこともできる。
ただ、家の外では人と距離を保つ義務があり、「ソーシャルディスタンス」として約1.8メートル間隔を必ずキープ。
飲食店はテイクアウト、デリバリーのみの営業をしているところが多い。ソーシャルディスタンスを守ることができるエクササイズや散歩、サーフィン、ジョギングなどもOK。
「エッセンシャル」=必要不可欠なことは何か、個人の判断と責任に委ねられているところが、精神的な圧迫を緩ませてくれているのかもしれない。
友人たちは口々に、「この機会に家の大掃除をしよう」とか、「普段は食べられない高級店が出すテイクアウトを試してみよう」とか、それぞれの目線で今の生活にメリハリをつけるアイデアを語る。
2020.04.18(土)
文・撮影=工藤まや