いよいよ清水寺へ! 一年の抱負を漢字一文字に

 書を練習し心を整え、翌日はいよいよ清水寺へ。書初めをする前には、貴重な時間が用意されている。境内の一般非公開の場所を和尚様と巡りながら、清水寺の歴史や建築について解説を受けることができるのだ。

 まずは各国の要人が招かれるという貴賓室でお茶とお菓子をいただきながら、和尚様にご挨拶。続いて、四千体以上の仏像が祀られる多宝閣(たぼうかく)や、国の重要文化財である西門(さいもん)の中、本堂内の聖域など、一般参拝客は立ち入ることができない文化財を巡る。

 目下、清水寺は50年に一度の大修理中。本堂の檜皮屋根の葺き替えは、今しか観ることができない貴重なシーンだ。なにより、和尚様のありがたいお話に耳を傾け、あらためて、豊かさや幸せについて考えてみるのも、新年にふさわしい時間だ。

 ひととおり境内を巡った後は、高台寺山を借景とした庭園、成就院で和尚様とお話をし、旧年中の出来事や自身の変化を振り返る。そして心が落ち着いたところで、いよいよ新しい年への想いを書初めに託す。

 緊張をやわらげてくれるのは、前日に習った教えと、静かな環境と、心に響く和尚様のお話。やり遂げた後は、清水寺の貫主であり、書道家でもある森清範(もりせいはん)師が書いた色紙をいただいて、このアクティビティをしめくくる。

 すべてを終えた後は、自分自身に向き合う心の余裕が生まれ、今までにはなかった新しい感性が芽生えていることに気づく。この一年は、豊かで素晴らしい一年になるかもしれない。

星のや京都

所在地 京都府京都市西京区嵐山元録山町11-2
電話番号 0570-073-066(星のや総合予約)
https://hoshinoya.com/

芹澤和美 (せりざわ かずみ)

アジアやオセアニア、中米を中心に、ネイティブの暮らしやカルチャー、ホテルなどを取材。ここ数年は、マカオからのレポートをラジオやテレビなどで発信中。漫画家の花津ハナヨ氏によるトラベルコミック『噂のマカオで女磨き!』(文藝春秋)では、花津氏とマカオを歩き、女性視点のマカオをコーディネイト。著書に『マカオ ノスタルジック紀行』(双葉社)。
オフィシャルサイト http://www.journalhouse.co.jp/

Column

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2020.01.19(日)
文=芹澤和美
撮影=鈴木七絵