もし、サムライがバーを作ったら?
世界一のバーテンダーが手がける
今、東京で一番注目のバー
●The SG Club
(エスジークラブ)
2018年のオープンから1年余りで、世界で最も権威のあるバーランキングにランクイン。アジアで13位、世界24位の快挙を成し遂げ、すでに世界中から注目を集めるバーに。
プロデュースするのは、世界の頂点を極めたカリスマバーテンダー、後閑信吾氏。
技術を磨くため23歳の若さで単身渡米。ニューヨークの人気店で経験を重ね、2012年に「Bacardi Legacy Cocktail Competition」米国代表として世界大会で№1の座を勝ち取った。
その後、上海に拠点を移して2軒のバーを立ち上げ、バーテンダーとしても世界一の称号を得る。そんな華々しい経歴の彼が2018年に凱旋帰国し、日本で初めて作ったバーが、この「The SG Club」だ。
店名の「SG」は、いろいろなバーの楽しみ方が出来るということを表した、「Sip」(味わって飲む)&「Guzzle」(気軽に飲む)、さらにお店のコンセプトにちなんで「Samurai」(サムライ)&「Gang」(ギャング)の意味も込められている。
3つのフロアで構成され、地下1階のクラシックバー「Sip」、1階の「Guzzle」、2階の会員制シガーバー「Savor」と、コンセプトもシステムもメニューもガラリと変わる。カクテルはすべて後閑氏によって考案されたオリジナルだ。
カフェのようなカジュアルな雰囲気で入りやすい1階の「Guzzle」は、チャージ無料で、営業時間もお昼から。店名通り、アルコール度数がおだやかで、気軽に飲めそうなカクテルが揃う。
「茶割」や「レモンズサワー」、コーラを使わずにコーラ味を表現した「ラム アンド コーラ ウィズアウト コーラ」や、日本酒のワンカップグラスに入った「No.1カップ」など、ちょっと懐かしさを感じながらも、全く新しいレシピで構築される独創的なラインナップ。
ランチタイムはこだわりのカレーが提供され、食事やコーヒーのみの利用でもOK。2種類ずつのカレーが2週間おきに入れ替わる。
この「The SG Club」では、洗練されたカクテルはもちろん、扉を開けた瞬間から空間にも酔いしれることができる。
全体のコンセプトは「江戸時代にアメリカに派遣された使節団のサムライたちが、新しい文化に触れて、帰国後にバーをつくったらどうなるか?」という、ロマンに満ちたもの。
欧米のクラシカルなバーを思わせる雰囲気に、和の要素が溶け込み、調和し、お店自体がカクテルのよう。友禅の染型や浮世絵が飾られたり、意外な場所に畳を発見したり。
トイレに入れば酒にまつわる落語が流れるなど、作りこまれた世界感にワクワクさせられっぱなし。ここを目指して訪れる海外からの来客も多く、もはやバーの枠を超えた、新しい東京の観光名所になっている。
The SG Club
(エスジークラブ)
所在地 東京都渋谷区神南1-7-8
電話番号 03-6427-0204
営業時間 1F (Guzzle)11:30~26:00、金・土曜 11:30~27:00/B1F(Sip) 18:00~24:00、金・土曜 18:00~27:00/2F(Savor/会員制)18:00~28:00 ※26:00~非会員も利用可
定休日 不定休
席数 25席(Guzzle)25席(Sip) 14席(Savor)
https://www.facebook.com/thesgclub
●店内禁煙
2019.12.22(日)
文=伊藤裕香
撮影=佐貫直哉