コンクリート打ちっぱなしに、配管がむき出し。およそバーらしからぬ、工場のような雰囲気。壁に飾ってある帽子やエプロンは、系列のバーウェアブランド『LIQUID WORKS』のもので、購入も可能。 正面のカウンターの奥には、金網のフェンスで囲われた作業場が見える。 『ラビットファクトリー』1,500円。通年味わえるシグネチャーカクテル。キャラウェイシードの風味をつけたラムに、人参で作った自家製コールドプレスジュースを合わせて、ナツメグを削りかける。さらりとした飲み口で、人参の自然な甘さを感じる。フェンネルがあしらわれ、見た目も人参みたい! 『ワンペア』1,500円。オーク樽で短期間熟成された100%アガベテキーラをベースに、和梨のリキュール、セロリビターズが加わる爽やかカクテル。梨の上品な香りとテキーラの青々しさがマッチする。上に浮かぶのは、自家製の梨のドライフルーツ。 『ウェイバック』1,500円。カクテル名は“帰り道”。家に帰る途中の道で感じた金木犀の香りからイメージしたという。金木犀の花で香りづけしたジンに、ベルモットと柑橘類を合わせてシェイクし、表面にラベンダービターズを数滴。まさに秋の風を感じるカクテル。 元は自動車整備士という異色のキャリアを持つ齋藤恵太氏。そののち外資系ラグジュアリーホテルでバーテンダーを務め、アイリッシュウイスキー『JAMESON』のカクテルコンペで世界3位の成績を収める。現在はバーのコンサルや、酒類メーカーのオフィシャルカクテル開発にも携わる。 1階「Guzzle」。 昼間は光が差し込み、明るい店内。ガラス窓越しに外からカクテルやコーヒーをテイクアウトすることもできる。 店内。 階段。 階段に飾られる古い鏡は、後閑氏の実家にあったもの。 「Sip」と呼ばれる地下のフロアは、暗い空間に行燈のような灯りが浮かぶ、ドラマティックな空間。ゆっくり腰を据えて、趣向が凝らされたオリジナルカクテルを堪能したい。 2階の「Savor」は、葉巻を楽しむ会員制ラウンジで、カクテルも葉巻と相性の良さが計算されている。ゆったりした椅子やソファで特別な時間が過ごせるエグゼクティブなフロア。壁にかかるのは葛飾北斎の「富嶽三十六景」。 『茶割』1,200円。ウォッカベースに水出しの玉露、和三盆を加えたカクテル。茶葉の持つ上品で柔らかな甘みが感じられ、優しい口当たり。まさに「がぶがぶ飲む」のに最適。 『茶割』1,200円。ウォッカベースに水出しの玉露、和三盆を加えたカクテル。茶葉の持つ上品で柔らかな甘みが感じられ、優しい口当たり。まさに「がぶがぶ飲む」のに最適。 『セクシーコラーダ』1,800円。バカルディラムにパイナップルの果肉、ココナッツジュースを加えたスムージーのようなフローズンカクテル。パイナップルを丸ごと使う贅沢さ! 『セクシーコラーダ』1,800円。バカルディラムにパイナップルの果肉、ココナッツジュースを加えたスムージーのようなフローズンカクテル。パイナップルを丸ごと使う贅沢さ! インドカレーの「ポークビンダルー」をベースにアレンジし、酸味を効かせた『メラメラ』と、カツオだしの旨みが豊かで少しスモーキーな『モクモク』のあいがけ1,500円。『メラメラ』は、カレーの表面から炎があがった状態で運ばれ、『モクモク』には燻煙が吹き込まれた食用シャボン玉が添えられる。途中で2種類のカレーを混ぜ合わせれば、また味わいが変わり、3つの味が楽しめる。 インドカレーの「ポークビンダルー」をベースにアレンジし、酸味を効かせた『メラメラ』と、カツオだしの旨みが豊かで少しスモーキーな『モクモク』のあいがけ1,500円。『メラメラ』は、カレーの表面から炎があがった状態で運ばれ、『モクモク』には燻煙が吹き込まれた食用シャボン玉が添えられる。途中で2種類のカレーを混ぜ合わせれば、また味わいが変わり、3つの味が楽しめる。 地下の一角にある「シューシャインブース」では、グラスを傾けながら靴を磨いてもらうことができる。磨きの仕上げにはウイスキーが使われるので、靴も一緒にほろ酔いに。女性の利用者も多いそう。サービスは1,000円から。 カウンターは11席だが、仕切りのないひとつづきの空間なので、テーブル席、ソファ席、シングル席、作業デスクと気分や人数に合わせて好きな席を選ぶことができる。 客室数は15室で、ルームタイプごとに異なるデザインで、利用者の8割が海外からのゲスト。1階にはオールデイダイニングと串焼き屋さんも。 『ドクターアップル』1,300円。ジンをベースに、リンゴとスパイスの自家製シロップを加えてシェイク。口に含むと、ジンの力強さとボタニカルの香りが広がり、リンゴの優しい甘みのあと、スパイスの個性が通り過ぎていく。 『ダイキリ』1,300円。ディルを漬け込んだジンを用いたダイキリの表面にオリーブオイルを数滴ドロップ。ベジー&ハーバルな香りに仕上がり、奥ゆきのある味わいに。 TRUNKで働くためにフランスからやってきたバーテンダーのDimitri Barclais氏。 天井に飾られるのは、段ボールを用いてジュゴンなどの海洋生物をつくり、環境問題を訴えるアート作品。米国人アーティストのアンバー・ダーウェン氏によるもの。