日本の美の奥深さに開眼したい!
御即位記念特別展
『正倉院の世界
─ 皇室がまもり伝えた美─ 』
正倉院といえば知られる通り、飛鳥・奈良時代のお宝を一千年以上も守り続けてきた建物。
その中に収まってきた日本美を体現する宝物群を、天皇陛下即位記念として大々的に披露しようというのが、『正倉院の世界』展。
仏画、鏡、琵琶、伎楽面など、教科書などで見知っていて知識としてはぼんやりと持っているものが、実物として目の前に現れたときのインパクトは強烈です。
御即位記念特別展
『正倉院の世界
─ 皇室がまもり伝えた美─ 』
会場 東京国立博物館(東京・上野)
会期 2019年10月14日(月)~11月24日(日)
※会期中展示替あり
料金 一般1,700円(税込)ほか
電話番号 03-5777-8600(ハローダイヤル)
https://artexhibition.jp/shosoin-tokyo2019
特別展『仏像 中国・日本』
『仏像 中国・日本』は、仏像にスポットを当てた展覧会。
日本の仏教表現は、常に中国大陸からの影響を受けながら変化・発展してきました。ならば源流の動きを改めて知ろうと、南北朝時代から明・清の時代まで約一千年の中国仏像の変遷をたどります。と、それらが日本の表現にどんな影響をもたらしたかも深く納得できます。
美は時代や地域を超えて伝わるものと実感できるはず。
特別展『仏像 中国・日本』
会場 大阪市立美術館(大阪・天王寺)
会期 2019年10月12日(土)~12月8日(日)
料金 一般1,400円(税込)ほか
電話番号 06-4301-7285(なにわコール)
https://www.osaka-art-museum.jp/
山内宏泰(やまうち ひろやす)
ライター。著書に『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)ほか。「文学ワイン会 本の音夜話」などの催しも主宰。近刊に『写真を読む夜』(誠文堂新光社)、電子書籍『写すひと』(コルク)。
https://twitter.com/reading_photo/
Column
山内宏泰のこの1枚に会いたい!
美術、写真、文芸その他について執筆するライター、山内宏泰さんがナビゲート。いま見逃せない美術展をテーマに沿ってご紹介する、アートの“ななめ歩き”の提案です。
2019.10.17(木)
文=山内宏泰