140年以上の歴史を持つ
「日本の食文化」
明治5年10月に日本で初めて鉄道が開業して以来、間もなく一世紀半。それから10年も経たずに誕生した駅弁も、140年以上の歴史を持つ「日本の食文化」のひとつだ。
明治の頃から多くの旅人に愛され、様々なシーンで食べられてきた駅弁。新しい駅弁が次々と生まれては静かに消えていく中で、半世紀越えのロングセラー駅弁、更には一世紀を越えるスーパーロングセラー駅弁も日本各地に多数存在している。
今回は、日本各地の駅弁を毎日200種類以上販売する「駅弁屋 祭グランスタ店」で販売している「ロングセラー駅弁」と「スーパーロングセラー駅弁」をご紹介しよう。素朴な味に隠された長寿駅弁のラインナップは必見だ。
販売場所
Tokyo Station City 駅弁屋まつり祭
https://www.nre.co.jp/ekiben/tabid/231/stoid/609/brnid/66/Default.aspx
50年以上販売されている
ロングセラー駅弁
◆チキン弁当
“ハイカラ”な駅弁
「チキン弁当」
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東海道新幹線が開業した1964年から販売されている、東京駅で一番古い駅弁。当時は幕の内弁当よりも高価なハイカラ駅弁として人気を集めていた。
◆鶏めし弁当
昔ながらの味を守る
「鶏めし弁当」
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九州出身の先代当主が1924年に考案した弁当。醤油味で炊いた茶飯の上に、鶏そぼろなどがのり、昔ながらの味を守っている。※10月1日(火)より上記価格に改訂。
◆石狩鮭めし
札幌駅のロングセラー
「石狩鮭めし」
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1923年から販売され続けている札幌駅のロングセラー駅弁。昆布と一緒に炊いたご飯の上にイクラと鮭の身がのる親子弁当。
◆鯛の舞
福井の逸品
「鯛の舞」
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北陸本線敦賀駅の老舗弁当店「塩荘」が作る鯛の押し寿司。三代目荘兵衛が試行錯誤の末、1936年頃に完成させた逸品。
2019.10.06(日)
文=木間のどか