楽園への高揚感を高めてくれる
ハッピー・フライト

 機体のデザインも楽園らしいトロピカルなテイスト。

 ラグーンをイメージしたブルーの機体に、伝統的なタトゥーのモチーフがエキゾチック。胴体に長く引かれた2本の赤いラインはタヒチの国旗を象徴している。そして尾翼に描かれているのは、国花のティアレ。

 搭乗時、ひとりひとりにこの国花のティアレが手渡される。鼻先にもっていくと、南国の上品な甘い香り。ちなみに、ティアレの花言葉は「幸せすぎる」。まさに、ハッピーオーラ全開で空の旅を始めることができる。

 いただいたティアレ、どちらの耳に差すかも、こだわりたいところ。左耳ならば既婚者あるいは決まった人がいる、右耳は恋人募集中であることを伝える合図だ。

 また、ティアレの花びらは通常5~7枚だけれど、たまに8枚があり、これを見つけたらラッキー。幸せが約束される。

 キャビンにはゴーギャンの絵が飾られ、ラグーンを思わせるブルーのシートの上には南国の花々を思わせる色使いのモンステラ柄のピロー。タヒチを思わせるアイテムに、心はすっかり楽園気分だ。

 ワンランク上のキャビン、ポエラヴァ・ビジネスクラスは黒真珠(ポエラヴァ)の気品と優雅さを表現した空間。ゆったりとした座席配置によりプライバシーもきっちり守られている。

2019.09.04(水)
文・撮影=古関千恵子