自然美に圧倒される
南ファカラバ
北ファカラバの空港からボートで約1時間30分。海からしかアプローチできない南ファカラバは、さらに野生度のステージがひとつ上がったような自然の濃さだ。
ここには、かつてのツアモツ諸島の首都だった廃村をプチリゾートにした「テタマヌ・ヴィレッジ&ソバージュ」があるのみ。
ダイバー垂涎のダイビングスポット「トゥマコフア・パス」のちょうど前に位置している。
水上レストランから水中を覗けば、天然の水族館のよう。
調理場の下付近ではぎゅうぎゅうに詰まった魚の群れがまるでひとつの巨大な生物のような塊になっている。
バンガローは橋で渡ったとなりの小島にあり、ビーチバンガロー5棟とガーデンバンガロー1棟のみ。
ベッドとトイレ&シャワー(真水)、テラスの、かぎりなくシンプルな作り。豊かな自然をすぐそばに感じられることが、なによりもの贅沢なのだ。
プチリゾートの敷地内には、かつて首都だった名残も残されている。
1870年代に建造されたツアモツ諸島で最初の教会や、1883年建造の市役所、サンゴを積み上げた牢獄などが、ヤシの合間にひっそりとたたずむ。
遺構とトロピカルな島の空気が、不思議となじんでいる。
テタマヌのハイライトは、宿からボートで約10分の沖にあるピンクサンド・アイランド。
ラムネ色をした浅瀬と、緩やかな弧を描いたピンク色の砂州のコントラストが、実にドリーミンな絶景だ。
遠くまで広がる浅瀬と大きな空の間にぽつりと立つ、開放感もたまらない。
Tetamanu Village & Sauvage
(テタマヌ・ヴィレッジ&ソバージュ)
所在地 Tetamanu, Fakarava, French Polynesia
電話番号 087-71-38-34
https://tetamanuvillage.com/en/
【取材協力】
タヒチ観光局
https://tahititourisme.jp/ja-jp/
エア・タヒチ・ヌイ
タヒチ、“楽園”と
呼ばれる理由
2019.09.01(日)
文・撮影=古関千恵子
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