ほっこり寛ぎ空間でいただける
かわいい&おいしいおやつたち

 友佳子さんが作るお菓子をご紹介しましょう。

 オススメは「本日のケーキセット」。

 取材時は、シナモンとナッツのケーキ、チーズケーキ、クッキー、アイスクリーム。

 お菓子は、ブラウニーやシフォンケーキなど、色々な種類が登場。すべて友佳子さんの手作りです。

 「古い雑誌やカードのレシピをアレンジしたりして、オリジナルのケーキを色々作っています。シンプルで飽きがこないお菓子が好き」。

 シナモンが香る香ばしいケーキ、タルト台部分に塩気を効かせたなめらかなチーズケーキ。どちらも優しい味わい。季節に合わせた大小の愛らしいツバメのクッキーはサクサク。

 色々な食感や風味が楽しめ、ゆっくりしたいティータイムにぴったりの、バラエティ豊かなおやつです。

 コーヒーや紅茶などのドリンクを単品で注文すると、焼き菓子とチョコレートが付いてきます。

 「ドリンクを飲む時に、ちょこっとおいしいお菓子があるとうれしいでしょう」と友佳子さん。

「焼き菓子はレモンケーキが定番。バターを使わず、最後にレモン果汁と砂糖を煮詰めたシロップを塗って仕上げています」

 大きく焼いてひと口サイズにカットしたミニケーキは、しっとりした食感でさわやかな後口。手でつまんで気軽に食べられるのもいい。

 「本格的に習ったことはありませんが、好みの味や食感を追求してお菓子を作るのが大好き」という友佳子さん。

 クッキーは人気で、テイクアウト用もあり、手土産にも喜ばれています。

 「ふくろうランタン」は、フロランタンのアレンジ。

 ふくろう型のクッキーの羽根部分にキャラメリゼしたアーモンドをトッピング。甘くてほろ苦くて、サクサク、コリコリ。コーヒーにぴったりです。

 「クッキー」は、素朴な味わい。発酵バターを使った香ばしさが口の中に広がります。紅茶にも、コーヒーにも好相性。

 紅茶は、芦屋に移転した名店「ムジカティー」のモーニングブリーズ。コーヒーは「北摂焙煎所」のマタン。「みなさんに好まれる味」と友佳子さんが選んだもの。

 紅茶のポットウォーマーの刺繍はカップ&ソーサーの柄とぴったり。店名のスズラン柄の器もあり、紅茶が運ばれてくるとカフェのテーブルが華やぎます。

 コーヒーはたっぷり、大きなマグカップで。

「立杭焼の西端春奈さんの器。母がツバメ柄のカップを見つけてきて、一目で気に入ったんです。スズラン柄はカフェ用に注文して特別に作ってもらいました。ランチの後のコーヒーにも様々な柄でお出ししているんですよ。8月にはギャラリーで作品展も開催します」

 コンサートやイベントも行うのだとか。細部まで母娘のセンスが感じられます。

 「今は、木曜と金曜がお休みで、日曜は本日のランチがありません。他の曜日のランチタイムは、ほぼ予約で満席になります。ランチタイムが終わった15時以降なら、ゆっくりお茶とお菓子を楽しんでいただけますよ」と友佳子さん。

 懐かしい我が家に帰ってきたような居心地の良さ。寛ぎのおやつの時間です。

GALLERY+CAFE muguet(ミュゲ)

所在地 兵庫県宝塚市逆瀬川1-8-5
電話番号 0797-80-7993
https://gallerycafemuguet.com/
https://www.facebook.com/gallerycafemuguet/

宗田洋子(そおだ よおこ)

ライター。神戸生まれの神戸育ち。神戸を離れたことがない神戸っ子。ライター歴30年以上で、関西の雑誌の取材だけでなく全国誌でも関西取材を手がけ、老舗から新店まで回ったお店は数知れず。移り変わる街を見続けてきた。食いしん坊で飲んべえ。

Column

そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行

生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。

2019.06.23(日)
文・撮影=そおだよおこ