高級住宅街として知られる芦屋で、かわいいクッキーのお店「efuca.(エフカ)」を見つけました。
古くから芦屋に住む人々が親しみを込めて「三八通り商店街」と呼ぶ通りにあります。
![三八通り商店街にあるお店は、黒い外観とテントが目印。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/4/-/img_f43a215fb5bc7725490e27155f4d960d172919.jpg)
昭和3年8月にできたところから、かつては「三八商店街」と呼ばれて夏季の毎月3と8の日に特価販売の夜店でにぎわったのだそう。
阪神淡路大震災で大半が全壊し、現在は、通りの様子もすっかり変わっています。
![クッキーや絵本が並ぶ店内。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/5/-/img_f5df6af975f1e46d10e44b004a52414f188456.jpg)
![店内。奥から道路側を見たところ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/9/-/img_69cf30bfa7fbaf69c8abf60f22c15a3c218333.jpg)
「efuca.」は、黒いテントと外観が目印。お店に入ると、そこは、まるでおとぎの国。
パラソルやカップボード、古いオーブンが置かれ、天井からは、スプーンやフォーク、鍋やポット、調理道具などの楽しい照明が下がっています。
テーブルや棚にはカラフルなクッキーや焼き菓子が並びます。
お菓子作家で絵本作家でもあるイトウユカさん手作りのクッキーや焼き菓子のお店は、入っただけで、不思議な夢の世界に迷い込んだよう。
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/b/-/img_bba8ffd3c4914402eeb696493b7913e9193415.jpg)
![食べられるお菓子で作られた絵本の原菓のコーナー。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/d/-/img_cda010a8049279bde4c1ae95c31bd44d321444.jpg)
お店の一角に並んでいるのは、イトウさんの絵本『さがそ!~おかしのくに~』の原菓。原画ではなく原菓です!
2013年の1冊目に続いて、2014年に『さがそ!~おかしのくに ゆうえんち~』、2016年に『さがそ!~おかしのくに せかいりょこう~』と、3冊が出版されており、そのお菓子でできた原菓を間近に見ることができます。
![細かい絵本の原菓。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/f/-/img_0fd1f7c7796f5b47d14668742d8431b4475929.jpg)
すごいのは、すべてが実際に食べられるお菓子でできていること。その細かさにびっくり!
「全部で39点あるうちの22点を置いています。1つの原菓は、お菓子なので急いで2週間で仕上げます。パーツを並べるだけで3日かかるものもあるんですよ。細かい部分はピンセットを使っています」とイトウさんはにっこり。
![ピンセットでこんなふうに作るのだそう。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/3/-/img_53c3d85fbfae569e2d0834df5b0759c3289159.jpg)
3冊目「せかいりょこう」のフランスをイメージして作った原菓では、様々なケーキやマカロン、バゲットなどのパンのパーツがぎっしり。小さな子供だけでなく、大人もそれぞれを見つけて楽しむことができます。
細部まで楽しめる、お菓子でできた絵本。全部手に入れて、じっくり見たくなります。
2019.05.12(日)
文=そおだよおこ
撮影=坂上正治