ひと回り成長した
主人公を演じた最新作
――18年は、主演された「モブサイコ100」や話題を呼んだ「花のち晴れ~花男 Next Season~」といった、これまでの濱田さんのイメージとは違ったドラマにも出演されました。
この仕事は、いろんなキャラクターの人生の一部分をお借りして、演じ分けるので、方向性の違う役を演じれば演じるほど、とにかく楽しかったです。今後もできるかぎり頑張りたいと思います。
――さて、最新出演映画『劇場版ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル』ですが、前作から1年ぶりにリク/ジードを演じてみていかがでしたか?
自分でも成長したな、と思いました。25話のTVシリーズはヒーローになるまでの物語で、去年の映画『劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!!』はヒーローになった後の問題提起がテーマだったんです。そこから、いろいろあった後の今回の映画なので、台本をいただいたときに、ひと回り成長したリクが見えました。血縁関係のある父を倒したリクだからこそ、ひとつひとつのセリフに重みがあるんです。逆に、家族の温かさを知らなかったリクが、愛情に溢れた湊家に出会っても、決して僻んだり、妬んだりしない。そして、守ろうとする。それがとても嬉しかったですし、ヒーローとして成長したリクを大切に演じました。
――今回、後輩にあたるウルトラマンロッソやウルトラマンブルと共演されての感想は?
カツミ/ウルトラマンロッソ役の平田(雄也)さんも、イサミ/ウルトラマンブル役の小池(亮介)さんも、僕より年上の方ですから! とても優しく、気さくに接していただいたので、スッと湊家の輪に入ることができました。そのため、現場では自然体でいることができ、みんなで食卓を囲むシーンではグッときて、泣きそうになりました。「決して絆を諦めるな。それが家族だろ」といったセリフもたまりませんでした!
2019.03.22(金)
文=くれい響
写真=鈴木七絵