ワイワイガヤガヤと話がはずむ市ならではの楽しみ
到着した頃、空を覆っていた雲は、だんだんどこかに消えて気がつくとすっかり青空。照りつける日差しにへこたれそうになりながらも、氷を食べたり木陰に入って涼んだりしながらぶらぶら。と、そこで目に入ったのが金魚すくい。ああ、久しぶりにやってみたいけど恥ずかしいなぁ……などと遠巻きに見ていると「ちょっと遊んでいきなよ」と、店のおじさん。右手に金魚すくい、左手に金魚を入れる小さなボウルを持って「いざ!」と挑むものの、ちっとも掬えない。「だめだめ、狙いを定めてひるまず一気に掬わなきゃ。ほら、ボウルをもっと水面に近づけてっ!」おじさんのアドバイスどおりにしてみると、おもしろいように掬えるようになったのでした。
ボウルの中に金魚がいっぱいになると同時にまわりに人が集まってきて、「あんた、うまいなぁ」「そんな捕まえてどうするん?」なんて他のお客さんに声をかけられてあたりはすっかり和んだ雰囲気に。
買い物をする時でも、ベンチで隣り合わせになっても、金魚すくいをしていても、こんな風に市ではいつもワイワイガヤガヤと話がはずむものです。これこそが市の醍醐味ってものなのかもしれません。
今日買ったものは、半襟用の古い絞りの布と木の芽煮。気になる器もありましたが、ちょっと迷ったのでまた今度。次回の弘法さんのお楽しみってことにしておきます。
東寺 弘法市
住所 京都府京都市南区九条町1 東寺境内
電話番号 0774-31-5550(運営委員会)
開催日時 毎月21日 5:00~16:00
URL www.touji-ennichi.com
2012.09.28(金)