ポテトパンを使った
「本日のサンドイッチ」は絶品!

 お店に入るとカウンターの一角に、その日に焼かれたパンや焼き菓子が並んでいます。

 取材日は、「オレンジケーキ」と生地にポテトを練り込んで大きく焼いたポテトパン。「ポテトパンはお料理に添えたり、サンドイッチにしたり。そのまま食べるパンではないから、塩を控えています」とにっこり。

 食パンは、こちらもこのコラムでご紹介した「やさしい風」のものを使っているのだそう。食パン以外のパン、焼き菓子はちばさんの手作りです。

 「本日のサンドイッチ」を注文すると、ポテトパンを大きく切り分けて、間に切り目を入れ、レタスやハム、自家製のビーツのピクルス、弓削牧場のカマンベール・チーズ、オリーブをサンド。ボリュームもたっぷり。

 「弓削牧場のチーズを使ってほしい」といったリクエストにも気軽に応じてもらえます。優しいパンの風味とそれぞれの具材の旨みや食感が口の中でひとつに。満足度の高い一品です。「その日のパン、具材で自由自在に作ります。ご希望もお聞きしながら」とちばさん。

 「スパイシーパニーニ」は、パニーニ用に焼いた細長いパンに、自家製ドライカレーをサンド。パニーニメーカーで焼き上げています。

 ヒヨコ豆を使い、ショウガをきかせた和風のドライカレーが、さっくりした食感のパンとベストマッチ。スパイシーですが食べやすく、ドリンクメニューのクラフトビールにもよく合う。

 「私んちのドライカレーを使った、コッペパン風のパニーニ。パニーニでよく使う白いパンよりも茶色いパンが好き」とちばさん好みに仕上がっています。

 「クロックムッシュ」は、仕上げにパルメザンチーズをたっぷり削って、オリーブオイルをたらり。自家製のホワイトソースを使っていて、まろやかで優しい味わいです。

「酸味をプラスしたくて、サンドするハムにマスタードを薄く塗っています」

 そんなひと工夫がワインに合うおいしさの秘訣です。

2018.09.16(日)
文・撮影=そおだよおこ