ベスコス17冠に輝いた名品のリニューアル
「タカミ」のオールインワンゲル
顔用タカミスキンピールは、肌をはがさずに理想的な角質層を育てていく美容水として異例のロングセラーとなっているが、ボディ用は顔とは違う体の代謝リズムに合わせたゲルタイプ。もともとベスコス17冠に輝いた名品のリニューアルで、保湿効果がぐんと高まり、背中ニキビから踵のざらつきまで、トラブルケアも含め、ボディにはこれ1個で全て済んでしまうオールインワンゲルとなったのだ。ともかく、こんなところにも? と驚くほど体の隅々まで全身22箇所に塗れるほど、肌に優しく塗りやすい。しかも吸い付くように伸びるのにベタつかず、すぐに服が着られるから、いつの間にか習慣になって、いつの間にか誰に見られても触れられても難しくないほどのボディが出来上がっている。自信が持てれば露出も多くなり、だからプロポーションも整っていくという良循環。結局肌が美しくないと、美しい体は生まれないのだと思い知らされる逸品だ。
次に、死海の水によるマッサージ。ヨルダンとイスラエルに面する死海は、世界中から様々な疾患を持つ人を集める自然界の療養所。ともかく海水の10倍、60種類以上ものミネラルを含み、カルシウムを70倍、マグネシウム66倍。体がイヤでも浮くほど濃く、デトックスとピーリングに高い効果があるほか、アトピーにもリウマチにも、肩こり、頭痛、腰痛、便秘、不眠などにも効果があるのだ。そしてダイエットにも効果的とオールマイティー。言うまでもなくミネラルは代謝機能を活発にして、血液の循環を良くし、老廃物を取り除いて、皮膚の再生を活性化するが、死海ミネラルの約半分はマグネシウム塩。これが細胞間脂質を増やしてバリア機能を高め、肌を引き締めるほか、ストレスを和らげるなど、極めて幅広い働きを持つのだ。ともかくこうした全方位型の“死海治療”の醍醐味を伝える死海の水100%のジョルダニアン デッドシー マッサージウォーターでマッサージすると不思議なくらいむくみが取れ、つるつるするのに加え、なんだか調子が良くなる。面倒でなくなるのは、明らかに効果が目に見えるから。与えるだけのボディケアではない、むしろ不要なものを脱ぐボディケアで体ごと新しい肌に着替えてほしい。それが夏を前にしたこの時期の急務。
どちらにせよ30代からは、ボディケアをおこたるほどに肌を出すのもはばかられ、もっとお手入れをしなくなるという悪循環。ボディケアの認識を根底から変えるべきなのだ。でないと何も始まらない。
齋藤 薫 (さいとう かおる)
女性誌編集者を経て美容ジャーナリスト/エッセイストに。女性誌において多数のエッセイ連載を持つほか、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。『“一生美人”力』(朝日新聞出版)、『なぜ、A型がいちばん美人なのか?』(マガジンハウス)など、著書多数。近著に『されど“男”は愛おしい』(講談社)がある。
Column
齋藤 薫 “風の時代”の美容学
美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍する、美容ジャーナリスト・齋藤薫が「今月注目する“アイテム”と“ブランド”」。
2018.05.30(水)
文=齋藤 薫
撮影=釜谷洋史