モネの凄みを改めて検証する展覧会

クロード・モネ 《睡蓮》 1906年 油彩・キャンヴァス81.0×92.0cm 吉野石膏株式会社(山形美術館に寄託)

「モネは印象派ではなく、あらゆる現代美術の生みの親ではないのか?」

 20世紀のアーティスト、アンドレ・マッソンが発したこの言葉には、力強く頷きたくなる。印象派の代表格たるクロード・モネは、爽やかで親しみやすいだけじゃない。タッチ、色使い、モチーフ、平面性などいくつもの絵画の革新を成し遂げ、影響力は絶大。

 ウォーホルら後進の作品との比較から、モネの凄みを改めて検証している。

『モネ それからの100年』
会場 名古屋市美術館(愛知・名古屋)
会期 2018年4月25日(水)~7月1日(日) ※7月14日(土)からは横浜美術館へ巡回予定。
料金 一般 1,400円(税込)ほか 
電話番号 052-212-0001
http://www.chunichi.co.jp/event/monet/

2018.05.26(土)
文=山内宏泰

CREA 2018年6月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

アウトドアのいいもの150。

CREA 2018年6月号

OUTDOOR, BEST OF BEST 150
アウトドアのいいもの150。

定価780円

「この特集に、もっと早くに出会いたかった!」。一冊を作り終えた現在の心境です。目の前の6月号には、「自分で作った雑誌に、かつてこれほど付箋をつけたことがあったかな」と驚くほどの量の付箋が……。もう、欲しいものばかり。〈アウトドアのいいもの〉が教えてくれた、「徹底的に機能性を考えるとデザイン的にも洗練される」という発見。今年いちばんワクワクしました。