岡本太郎の写真表現を
まとめて観られる機会
岡本太郎が昭和の日本をアッと言わせたのは、《太陽の塔》などの作品を通してだけじゃない。
目を見開き「芸術は爆発だ!」と叫んだパフォーマンスや、縄文の美を主張した言説も斬新で人目を惹いた。加えて、撮りためた写真の見事さも際立つ。旅先で撮った風土や現地の暮らし、子どもたちの姿が克明に生き生きと写されている。
太郎の写真表現をまとめて観られる機会が訪れた。彼のまなざしを追体験したい。
『岡本太郎の写真─採集と思考のはざまに』
会場 川崎市岡本太郎美術館(神奈川・川崎)
会期 2018年4月28日(土)~7月1日(日)
料金 一般 800円(税込)ほか
電話番号 044-900-9898
http://www.taromuseum.jp/
山内宏泰(やまうち ひろやす)
ライター。著書に『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)ほか。「写真を読む夜」「文学ワイン会 本の音」などの催しも主宰。新刊に『文学とワイン』(青幻舎)。
https://twitter.com/reading_photo
Column
山内宏泰のこの1枚に会いたい!
美術、写真、文芸その他について執筆するライター、山内宏泰さんがナビゲート。いま見逃せない美術展をテーマに沿ってご紹介する、アートの“ななめ歩き”の提案です。
2018.05.26(土)
文=山内宏泰