モナコ大公がハネムーンに訪れた
海辺のクラシックホテル

風格ある「オイスターボックス」。改装を経て機能的になったものの、クラシカルな雰囲気はそのまま。

 ワインと絶景を堪能した後は、一路、東海岸のダーバンへと向かった。ここは高層ビルが立ち並ぶ大都会と美しいビーチが調和するリゾート都市。ケープタウンから飛行機でわずか約2時間と近く、便数も多いので、かぎられた時間で南アフリカを周遊するならぜひ旅のプランに入れたい街だ。

イギリスの統治時代の面影を残すコロニアルな雰囲気の内装。

 滞在したのはインド洋を見下ろす絶好のロケーションにあるホテル、「オイスターボックス」。コロニアル調のインテリア、回転式の玄関ドアや錬鉄製の手すりなど、いたるところにノスタルジーが薫り、足を踏み入れたとたん、別世界へと誘われる。

モナコ大公もハネムーンに訪れた名ホテル。館内には絵になるスポットがたくさん。

 この名門ホテルは、各国のセレブにも愛されている。モナコ大公のアルベール2世とシャルレーヌ妃がハネムーン先に選んだのは、元五輪水泳選手であった妃の祖国、南アフリカ。そのときに滞在したのは、このホテルだった。

ホテルの名物はカレーブッフェ。トッピングもいろいろあって、何を選ぼうか迷うほど。

 そんなラグジュアリーなホテルの名物は、なんとカレーブッフェ。「世界で一番おいしいカレー」を謳うブッフェでは、十数種類が揃う。ダーバンは古くからインド系の移民が多く、いろいろな種類のカレーが街の味として根づいていることから、メニューに取り入れているのだそう。

 実際に味わってみて、その本格的な味わいに、「南アフリカまで来てカレー? しかもブッフェ?」と侮っていたことを反省した。

インド洋に面したゲストルーム。夕暮れどきのテラス席で過ごすのは至福のひととき。

 カレーはサプライズだったけれど、なにより記憶に残っているのは、部屋のテラスで眺めた夕焼け。オレンジ色に染まるインド洋を眺める時間は、どんな豪華なインテリアよりも贅沢に思えた。

ホテルの前に立つのは、赤と白に彩られたウムランガ灯台。ホテルができる前の1869年から、海を見守り続けている。

The Oyster Box
(オイスターボックス)

所在地 2Lighthouse Road, Umhlanga Rocks, 4319 Durban
電話番号 031-514-5000
https://www.oysterboxhotel.com/

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2018.03.06(火)
文・撮影=芹澤和美