あのジャニー喜多川が語った
紅白についての意外な感想

現在70歳とは思えない若々しさの布施明。ちなみに彼の高校時代の国語の先生が、Sexy Zoneメンバーの中島健人の祖父なのだそうだ。世間は広いようで本当に狭い。

 正月もとうに過ぎ通常モードに戻っている今日この頃。

 わかっている。紅白の感想や裏話、視聴率など既にドカドカと記事が流され、もうその話題自体がファラウェイ、「いまさら?」状態であるということは……。

 が、それでもあえてジャニー喜多川氏の感想コメントを蒸し返したい。

「年寄りも欲しい。(略)素晴らしい演出してらっしゃるけども、紅白はおじいちゃん、おばあちゃんも『わぁー』って言って」

 意外な人から意外なコメントが出たもんだという驚きはあったが、そうそう、本当にその通りだと思うのだ。

 ジャニーが来たなら伝えてよ。私も同感だと……!

紅白のリハーサル風景。
左:森進一紅白ラストの歌唱曲は「おふくろさん」。最後の雄叫び「かあさーん!」は伝説に。
右:永遠に出場すると思われた細川たかしまで2016年に卒業。

 近年、北島三郎や森進一、細川たかしと大御所が続々卒業。寂しすぎる。

 特に2009年を最後に私の心に空いた埋まらない小さな風穴。届かん願いとは分かっちゃいるが叫ばせてほしい。

 カンバーック、布施明ーッらーッらーッ……(←エコー)

 一人ブロードウェイな彼の歌声が紅白で聞けなくなってから早くも8年が過ぎた。が、私は今でも全然納得していない。なにが卒業だぃ。

2018.01.28(日)
文=田中 稲
写真=文藝春秋