vol.10 JAEGER-LECOULTRE(ジャガー・ルクルト)
時計「レベルソ・クラシック・スモール・デュエット」
本格派のマニュファクチュールとして知られるジャガー・ルクルト。ブランドを象徴するタイムピースの、ケースが反転し、裏面が表面になる「レベルソ」。同じ「レベルソ」の中でも、私が特に好きなのが、この「レベルソ・クラシック・スモール・デュエット」です。
ベーシックなホワイトダイヤルと、上下がダイヤモンドで彩られたブラックダイヤル、表情が異なる2つのダイヤルがひとつの時計で楽しめるので、外出先でもケースをくるりと反転させるだけで全く違う気分を味わえるのが特徴。時計はいつも視界に入るので、自分が思う以上に気分を左右するもの。
例えば、同じ服を着ていても「これからはオフの時間」と思うときに、くるりとケースを反転させることで、気持ちを切り替え、時間をコントロールできるような気がするのです。この時計は、ピンクゴールドとステンレススティールの2タイプありますが、これから先、長く愛用するなら断然ピンクゴールドがおすすめ。ゴールド特有の艶やかさと華やぎ感があり、この時計ひとつで、自信と満足感が得られるはず。
もちろん、それなりに値段は張りますが、この時計がもたらしてくれるたくさんのものを思えば、投資する価値はあると思うのです。いい時計をするということは、丁寧に生きることにも繫がると思います。
自分の時間を慈しみながら人生を歩んでいく、そんな女性の腕に似合うのが、この時計なのです。
表ダイヤルと裏ダイヤルが、たったひとつのムーブメントで作動。2本のダイヤモンドラインがケースを華やかに彩るブラックダイヤルが伊藤さんのお気に入り。
「ブラックフェイスの時計をしている方を見ると“おしゃれだな”と目に留まります。スクエアフェイスの時計には、凜とした清潔感と同時に、独特の色気を感じます」
伊藤美佐季(いとう みさき)
ジュエリーディレクター、スタイリスト。フィレンツェに遊学、帰国後スタイリストに。つける人の個性を活かしたスタイリングは、女性誌のほか多くの女優からも支持が厚い。ジュエリーに関する講演などでも活躍。
Column
伊藤美佐季のSource of yourself
ジュエリーディレクターの伊藤美佐季さんが指南する、大人のためのジュエリーの選び方と、つけ方のエッセンスを連載でお届けします。
2018.01.22(月)
Styling=Misaki Ito
Photographs=Masami Naruo(SEPT)
Make-up=Tomohiro Muramatsu(sekikawa office)
Hair=KENICHI FOR SENSE OF HUMOUR
Text=Miwako Yuzawa