vol.09 ROCCA(ロッカ)
リング「センターストーン」

〈人差し指〉センターはエメラルドカットが施された2.01ctのイエローダイヤモンド(GIA鑑定付き)が燦然と輝く。どこかクラシカルな趣を湛えたデザイン。(YG×WG×イエローダイヤモンド×ダイヤモンド) 1,700,000円、〈中指〉センターに施されているのはハートシェイプにカットされた5.02ctのツァボライト。ノーヒート加工で、天然のままの色味の石を使用。光の入り方によって、緑の色のニュアンスが違って見える神秘的な輝きが魅力。(PT×ダイヤモンド×ツァボライト×イエローサファイア×パライバトルマリン×グリーンサファイア×グリーンガーネット) 1,700,000円/ロッカ(ROCCA&Factory福岡店)、タートルネック 45,000/サイベーシックス(マスターピースショールーム) ※YG=イエローゴールド、WG=ホワイトゴールド、PT=プラチナ

 最近私が気になっているのが、センターストーンのリング。中央に存在感のある石が輝くリングは、宝飾品本来の美しさや石のパワーをダイレクトに感じられるもの。「身につけると気分があがる石」のついたリングは、人生をポジティブな方向に導いてくれるような気がします。

 ジュエリーを数多く見ていると、直感的に「この石好き」とか、「なんとなく惹かれて、ずっと気になる」というものに出合うときがあります。そういう「運命の石」に出合ったときには、是非手に入れるのがおすすめです。

 私自身、8年ほど前にグリーンが印象的なエメラルドのリングと出合い、購入したことがあります。そのリングを見たり、そっと触れるたびに癒されるような気持ちになるので、「もしかして私、少し疲れているのかも?」と、自分の状態を知る手掛かりにもなりました。地球の恵みである天然石は、つけているうちに色が少しずつ変化したり、艶が増してきたり、まるで生き物のように変化していくと言われることもありますが、私のエメラルドもつけているうちにだんだん色が濃くなっていくような気がします。

 言葉や科学で説明しきれないことも多い「石のパワー」ですが、太古から神秘的な力が信じられていることも事実。自分の心の声を感じて石と向き合ってみるのも、ジュエリーならではの面白さだと思います。

なるべく中間業者を挟まず、社長自らが海外に出向き、ひとつひとつ石の品質を確かめた上で購入しているというROCCAのジュエリー。丁寧に商品に向き合い仕上げている。

伊藤美佐季(いとう みさき)
ジュエリーディレクター、スタイリスト。フィレンツェに遊学、帰国後スタイリストに。つける人の個性を活かしたスタイリングは、女性誌のほか多くの女優からも支持が厚い。ジュエリーに関する講演などでも活躍。

Column

伊藤美佐季のSource of yourself

ジュエリーディレクターの伊藤美佐季さんが指南する、大人のためのジュエリーの選び方と、つけ方のエッセンスを連載でお届けします。

2018.01.05(金)
styling=Misaki Ito
photographs=Masami Naruo(SEPT)
make-up=Tomohiro Muramatsu(sekikawa office)
hair=KENICHI FOR SENSE OF HUMOUR
text=Miwako Yuzawa

CREA 2018年1月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

楽しいデートしよう!

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改めて言葉にするとちょっと気恥ずかしい「デート」。でも、いつものことも、初めてのことも一緒に楽しめたら、それはもうデートです! 大切な人との時間をさらに楽しむために、この冬もっとデートしたくなる1冊ができました。