四国スイーツ、要注目! です

 ところで、別子飴の“別子”とは、かつて日本三大銅山のひとつだった“別子銅山”の別子。世界一の銅産量を誇った時期もあったのだそう。地方の銘菓には、日本の歴史が刻まれているんですね。

包み紙がとってもかわいいです。レトロな色調がインスタ映えすると、若い女子にも大人気。

 別子銅山は閉山後、一部は産業遺産として一般開放され、“東洋のマチュピチュ”と呼ばれている景色を見ることができるそう。

 別子飴本舗は、別子飴のほかにも、地元産の素材を使ったお菓子もヒットしています。伊予柑、鳴門金時などを使った和洋折衷の逸品「和・チーズケーキ」、愛媛県産のブランド里芋“伊予美人”をスティック状にした「伊予美人の里芋バー ポリポーリ」などが大人気。

 私の勝手なイメージですが、四国って独特のおおらかなユーモアとサービス精神を感じます。お菓子のネーミングや価格設定も親しみやすくていいですよね。心やすい相手に、もってこいの手みやげスイーツだと思います。

 本店は愛媛県なので、私は東京の三越で買うことが多いです。別子飴本舗の通販サイトも利用できます。

別子飴本舗
所在地 愛媛県新居浜市郷2-6-5
電話番号 0897-45-1080

肱岡香子(ひじおか きょうこ
フードスタイリスト。雑誌、書籍、テレビ番組などで活躍。『東京手みやげ美人』(講談社)では、大好きなお菓子をシチュエーションや相手に応じて“手みやげリスト”として紹介。

Column

肱岡香子のSweetsな手みやげ

フードスタイリストでお菓子大好きな著者の、豊富な“手みやげ”経験を元に、季節に応じた見目麗しいお菓子の数々をご紹介します。

2017.10.28(土)