仙人スタイルにラヴ・ラヴ・ラヴ!

 さらに髪型問題に関しては、強くモノ申したい。

 昔のジュリーの外ハネロン毛は確かに素敵だったが、あれを懐かしんではいけない。あんなヘアスタイル、よほどの粘り強い毛根力と精神力がないと長年のキープは難しい。

 頭髪という支配からの卒業を迎えた中高年者で、頭の形がそれなりに良いならば丸刈りはベターな選択だ。

 ここに白髪交じりの顎ヒゲを加える。これぞ「仙人スタイル」! スカしたヤングメンが束になってかかっても太刀打ちできない色気が出る、シニア特権のベリーグーなルックだ。

 沢田研二はあくまでも主演舞台の役作りで丸刈りにしたというが、最高に似合っている。ツイッターでは「伊藤博文に似ている」というナイスな評判も立っているそうではないか。

 きっとご本人は外野の戯言など勝手にしやがれ言いやがれ状態、この記事も読んじゃいないと思うが、届かぬ願いであることを承知で叫びたい。

 そのまま髪を伸ばさず、ぜひ仙人スタイルキープをお願いしますッ!

2017.08.28(月)
文=田中 稲
写真=文藝春秋