あのブルガリのリゾートの
登場が転機に

新しい拠点としてバドゥン半島が着目されるきっかけとなった、ブルガリ リゾート・バリ。

 バドゥン半島が注目されるきっかけとなったのは、2006年、ブルガリ リゾート・バリの登場でしょう。その後もアリラ ヴィラズ ウルワツやバンヤンツリー・ウンガサンなど名立たるリゾートが続々とお目見えしています。

バドゥン半島の南端にあるカルマ・カンダラは地中海風のテイスト。

 このエリアのハイライトは、海抜約150メートルの断崖から見渡す、大海原! 水平線がどことなく丸みをおびえて見え、この遥か先にはオーストラリア大陸があるかと思うと、地球サイズの自然の大きさが感じられます。しかも贅を尽くしたラグジュアリーなステイが満喫できるのです。

バドゥン半島は国際空港からアクセスしやすい立地。ジンバランからは飛行機の離発着も望めます。

 また、バドゥン半島における開発といえば、かつてサーファーのシークレットスポットだった“ドリームランドビーチ”、今は名称が変わって“ニュークタビーチ”。

 スハルト元大統領の息子がリゾート開発を試みつつも頓挫した場所で、以前はゲートからビーチまで車で5分ほど走る道すがら目にするのは、赤土の平野に巨岩がごろごろと転がる、まるで火星のような風景でした。

近代的なリゾートが登場しつつ、素朴さも残したニュークタビーチ。

 それが今では数軒のホテルやレストラン、ゴルフコースも整えられ、ちょっとしたリゾートエリアに。けれど、海の美しさは変わらず、ビーチの端っこの方にはルーズなくつろいだ雰囲気も残っています。

 国際空港からは車で40分前後、キレイなビーチを見たくなったら、足を延ばしてみてはいかがでしょう?

ジンバラン&ウルワツ
●アクセス ングラ・ライ国際空港から車で約30~50分
●おすすめステイ先 フォーシーズンズリゾート バリ アット ジンバランベイ
http://www.fourseasons.com/jp/jimbaranbay/

古関千恵子 (こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/

Column

古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!

2017.05.06(土)
文・撮影=古関千恵子