スリランカの移動手段に朗報
国内フライトが増便に!

水上飛行機はカナダなどでも活躍しているが、長く平らな滑走路を必要としないので、便利重宝。

 スリランカの国土は北海道より小さくて、九州より大きいというサイズ。これまでの観光の移動手段はもっぱら車だったので、ちょっと離れたところに行くにはかなり時間がかかった。

 もちろん一部列車の旅が楽しめるところもあるし、水上飛行機での移動もいままでにもあることはあった。

 ところが最近、国内便を運行する会社が増えただけでなく、目立って定期便の運航も増えてきた。しかもお値段そんなには高くない。

スリランカを代表する観光名所のシギリヤロック。

 たとえば、スリランカでもっとも人気のある観光地「シギリヤロック」。車で移動するとなると、バンダラナイケ国際空港から軽く5時間はかかる。それが、わずか30分のフライトで到着。料金が約200USドルなので、2万2000円ほどだ。

 仕事の都合でなかなか長期の休みが取れない人には、まさにグッドニュース。これからますます、国内線を利用した観光が増えていくと思われる。

飛行機ならではのドローンな景色を満喫しながらの移動は、楽だし、楽しい。

 また、バンダラナイケ国際空港からだけでなく、コロンボ市内からのフライトもあるので、コロンボでの滞在を楽しんでから観光地へひとっ飛びという選択肢も増え、とても便利。

 さらには、ヘリポートを備えるホテルもできてきているので、飛行機だけでなくヘリ移動というチョイスも一般的になってきそうだ。

スリランカといえばのセイロンティーの茶畑を見ながらの飛行も素敵。

 ちなみに先ほどご紹介したホテル「チェナハッツ」のあるヤーラまで、車だとコロンボから10時間近くかかる。つまり丸1日を移動に当てなければならないのだが、ハンバントータという街の空港からなら、車で1時間半ほどなので、これまたおすすめ。

 ただ、残念ながらコロンボからの直行便は飛んでないので、キャンディ経由のフライトを利用しなくてはならないが、それでも飛行時間は合わせて約80分。

 キャンディでの観光も楽しむように旅をプランすれば、かなり時間と体力の節約となるはずだ。

2017.04.26(水)
文・撮影=大沢さつき