目指すは、インターナショナルなホテル
さて、素朴なキャビンの中に入ると、あら素敵。高い天井、広々とした室内に、すっきりシンプルながらも温かみのある洗練されたインテリア。室内だけで、約73平方メートルもの広さだそうで、象が遊びに来ても入れそう……。
このホテル、冷蔵庫の飲みものすべてコンプリメンタリー=無料。もちろんミネラルウォーターもそろっていて、コーヒーマシンも完備。
なにより嬉しいのは、茶葉が3種も置いてある。イングリッシュ・ブレックファスト、アールグレイ、そしてホテルおすすめのアップル&シナモンティー。さすがのスリランカだ。
円形の窓から見えるプールが気になって外へ。海に向かって立つキャビンは、ジャングルのまっただ中にある。テラスから階段を降りてジャングルにいけるのだが、やはりレンジャー同伴じゃなきゃ危険とのこと。
そこまで注意されると、ほんと木陰からすぐにでも水牛だの象だのが出て来そうな気になる不思議。期待しつつ、少しドキドキです。
で、なぜにこのようなアフリカンな雰囲気のキャビンにしたのか聞いてみたところ、「オーナーが南アフリカのサファリに行って感動し、スリランカのサファリも世界に通用するようにしなくてはと考えたのです。ですから、レンジャーも南アフリカに行って、サファリガイドの仕方などのトレーニングを受けています」と、ヘッド・レンジャーのステュアートが教えてくれた。
サービススタッフも“インターナショナル”を知る、お隣モルディブのリゾートで働いていたスリランカンをリクルート。世界基準のサービスが、このホテルの売りなのだ。
だから、もちろん海外からのゲストもウェルカムだが、世界を知るスリランカのゲストたちにも楽しんでもらいたいと考えているホテルなのだった。
Uga Chena Huts(ウガ チェナハッツ)
所在地 Tala-Palatupana, Wildlife Tourism Zone, Palatupana, Yala, Tissamarama
電話番号 047-2-267-100
http://www.ugaescapes.com/chenahuts/
2017.04.26(水)
文・撮影=大沢さつき