志尊淳として成長した
「トッキュウジャー」の1年
――14年、最後の1年間は主人公・ライト/トッキュウ1号を演じた「烈車戦隊トッキュウジャー」と被っていますが、いかがでしたか?
同時期に「テニミュ」と「戦隊」をやることは無謀だったかもしれないけれど、今となっては、しっかりやれたわけですし、やってよかったなと(笑)。ただ、歴史あるシリーズで、自分が真ん中に立たせていただいているんだ、というプレッシャーは大きかったですね。それに加え、主演として、みんなを引っ張っていかなきゃいけないプレッシャーもありました。あと、映像の経験があまりなかったことも大きかった。お金をいただいている立場なので、修業という言い方は申し訳ないですけれど、修業、そして勉強の日々でした。
――この1年間で、志尊さん自身が得たものがあれば、教えてください。
自分の意識の変化です。主演を張ったこともそうですし、役に対して、作品に対して、向き合う姿勢も変わりました。そして、役者としてももちろんですが、志尊淳として成長できたと思っています。とにかく、いろんな悩みがあったんですが、家族以外、誰にも相談しなかったんです。主演を張るうえで、弱い部分をみせたくなかったこともありますし、「悩んでいる暇があったら、台本読んで考えろ!」という気持ちも大きかったから。
――つまり、「トッキュウジャー」が転機となった作品、もしくは今後俳優としてやっていこうと決めた作品ということでしょうか?
転機となった作品は、決められません。また、役者として、ずっと生きていこうということも、まだ決めていません。ただ、俳優としてはまだまだ未熟ですし、性格上まだまだやっていこうと思っています。
2017.03.24(金)
文=くれい響
撮影=佐藤 亘