ステレオポニーのヴォーカルが再出発

山口 元ステレオポニーのヴォーカルのAIMIです。10代にガールズバンドとして華々しくデビューしたので、ご存じの方も多いと思います。20代半ばになって、ソロアーティストとして、地を足につけて音楽に取り組み、再デビューをしようとしています。ステレオポニーは「大人」が手をかけてプロデュースして、それに乗っかったという感じだったと思うのですが、今回は作品づくりもライブのプロデュースも、自分で納得がいくところまで突き詰めてやろうとしています。クリエイティブな才能も豊かだし、アーティストとしての「看板意識」もしっかりある、素晴らしいアーティストなので、スターになれるようにサポートしたいと思っています。彼女も沖縄の風土で育ったロック感がルーツにあるのを感じますよ。やっているのは今日的な時代感のあるロックですけれど。2017年4月2日に渋谷TSUTAYA O-nestで初のワンマンライブをやるので来てください。

伊藤  行きます。CWF(コーライティングファーム/山口が塾長、伊藤が副塾長を務める「山口ゼミ」修了生による、作曲家チーム)メンバーも制作に関わっていますよね。ちょいちょい話を聞きます。

山口 彼女がソロ活動を始める時に、マネージメントを含めて、話し合いをしていて、クオリティと納得度を両立させる方法として、コーライティングを提案したんです。レパートリーは全曲、本人参加のコーライティングで作っています。今のところCWFメンバーとやっていますが、他の作曲家とやる時も、このやり方を続けようと思っています。

伊藤 いいですね! ところで「流れ」のカップリングにはCWFメンバーのコーライティング曲も入っています。

山口 紙資料を見て、気づきました(笑)。CWFメンバー頑張っていますね。嬉しいです。

伊藤 今度はぜひA面で(笑)。

山口 そうですね。さて、そんな「流れ」からはどんな妄想分析が浮かびましたか?

伊藤 海からでると生暖かい風の毛布が僕を包み込む。少し赤みを帯びてきた太陽と遠くに浮かぶ小さな船が沖縄民謡を奏でている。白い砂を踏むと南国のざわめき。きっと緑のトンネルの向こうには此処にしか生きない野性が潜んでいる。波の声はやさしい。僕は逃げていくうちに此処にたどり着いたと思っていたけれど、ほんとうは此処を求めていたんだと分かる。ずっと謝ることしかできなかったけど、今は海に感謝できる。さぁ、此処からまた泳いでいこう。流れにのって。

山口 「伊藤涼の妄想分析」は、すんなり映像が浮かぶんだけど、今回は違和感あるな(笑)。いつものソムリエ感が弱くてイメージが浮きあがってこないです。伊藤涼は海やリゾートが似合わないのでは?

伊藤 沖縄がそうさせるんです(笑)。

遊助「流れ」
MASTERSIX FOUNDATION/ソニー・ミュージックレコーズ 2017年3月8日発売
初回生産限定A・B[CD+DVD]1,713円、通常盤初回仕様[CD]1,204円(税抜)
■遊助は、俳優・上地雄輔の歌手としての名義。上地雄輔は、1999年に芸能界入りし、2008年にはつるの剛士、野久保直樹と組んだ羞恥心の一員としてCDデビューを果たす。2009年には、遊助の名前でソロシンガーとしてシングル「ひまわり」を引っさげデビュー。本作は、22枚目のシングルとなる。
■「流れ」作詞/遊助 作曲/Kafu Satoh
http://www.yuusuke.jp/

【動画サイト】
「流れ」

https://www.youtube.com/watch?v=ZHAUSZ4a4kg

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2017.03.01(水)
文=山口哲一、伊藤涼