世界を旅する女性トラベルライターが、これまでデジカメのメモリーの奥に眠らせたままだった小ネタをお蔵出しするのがこのコラム。敏腕の4人が、交替で登板します。
第151回は、コスタリカの個性的なホテル3軒を、大沢さつきさんが巡り歩きます!
コスタリカはエコツーリズム発祥の国
以前取材した、カナダのグランピング「クレヨコット」のオーナーが教えてくれた“世界でいちばん素晴らしいグランピング”に行ってきた。
場所は、コスタリカ。パナマをはさんで南米コロンビアに近い、中米の国だ。
コスタリカについて知っていることといえば、コーヒーがおいしい、美女が多い……ブラジルW杯でベスト4をかけオランダと激闘、PK戦の末に敗退した国……くらい。
と、調べてみると、なんとエコツーリズム発祥の国。国土の4分の1が国立公園や自然保護区に指定され、全体の42%が農牧地で38%がジャングルという。国の80%が緑の国なのだ。
しかも、日本の四国と九州を合わせたより小さい国土(全世界の0.03%)に、世界の全動植物種の5%、8万7000種が生息しているとか。まだ確認されていない新種の存在も期待できる国。生物学者にはタマラナイところで、日本の昆虫学者も研究のため住んでいるとある。
さらには1949年に軍隊を廃止し、83年には非武装中立を宣言した「中米のスイス」といわれる国であった。
なにやらものスゴイ楽園感。ロングフライト、ロングトランジットの最悪アクセスをものともせず、首都サンホセの空港にたどり着いた。
目的地のグランピング「パクアレロッジ」までは、車とラフティングで4時間ほどかかる。ロッジからのピックアップ時間が早朝指定なので、まずはサンホセに1泊して夢を膨らませる。
2017.02.27(月)
文・撮影=大沢さつき