洗練度高し。
されどスタッフはフレンドリー

ベッドルームと広いバルコニー、ゆったりとしたバスルーム。快適至極の部屋には食べ放題のスナックもあり。

 最後のホテルが「アシエンダ・アルタ・グラシア」。サンホセの南、車で3時間ほどのところにある。で、今回訪れたホテルの中で、ここがいちばんお洒落。“ラグジュアリー”度がもっとも高い。

 でも、そんなスタイリッシュなホテルなのだが、スタッフみんな気のいいお兄さん&お姉さん。アニメで覚えた日本語をカタコト話す人もいれば、興がのって奢ってくれるバーテンダーなどなど。さすがラティーノ! ラテンの国の人たちは陽気で、楽しい。

エリックは日本のアニメとゲームが大好き。ウェルカムからカートの運転と、私たちにもっともコキ使われた彼だったが、終始、スマイル。

 聞けば、地元の農家から働きに来ている人が多いとかで、総支配人いわく「野良仕事は朝早くて重労働。そんなハードワーカーたちにとってホテルの仕事は、お手のものなのです。実際、スタッフはみんなよく働きます」。

 と、確かに。レストランにもとっても日に焼けた、ぎこちないけど一生懸命にサービスしてくれるスタッフがいたりする。

空のバイク感覚? ウルトラライトプレーンの醍醐味は、皮膚感覚の大空です。

 そして、このホテルでのメインイベントは、ウルトラライトプレーン(超軽量飛行機)でのフライト。機体に覆われることなく、肌で大空を感じられる飛行機だ。もちろんライセンスを持っていないので、パイロット同乗の遊覧飛行だが、コレ、ものすごく楽しい! 雲がつかめそうな気分だ。ヘッドセットを通じてパイロットが地上のガイドもしてくれる。

 事前に「太平洋のビーチを見に行くと感動するよ」と聞いていたのだが、ハリケーン一過の翌朝で、まだ無理。重く垂れ込めた黒雲を恨めしく眺めつつも、山側で見た滝にきゃあきゃあ状態。パイナップル畑で働く人たちが手を振ってくれたりで、またしてもきゃあきゃあのエキサイティングなフライトだった。

 なんでも、ホテルのオ—ナーもウルトラライトプレーン好きで、飛行のたびにホテルの敷地を見ては「今度はあそこにヴィラを建てよう」と設計したそうだ。

虹が正円だということを、このときまで知らなかった……。地上では水平線で分断されているのね。

 ほかのアクティビティも充実しており、コーヒー農園巡りでは、コーヒーの育て方を見せてもらうだけでなく、テーブルいっぱいの手づくりお菓子とコーヒーを頂戴。初心者的乗馬体験もいきなりのアウトドアで1時間たっぷりのライディングと、思うぞんぶん楽しめた。最後はゴージャスなスパでマッサージ&インドアプールでひと泳ぎ。

左:手づくり感満載のコーヒー農園巡り。この地方のコーヒー農園はこうした小規模のところが多いが、「エル・シレンシオロッジ&スパ」のある地方は大きなコーヒー農園ばかりだそうだ。
右:コーヒーは乾燥もだいじ。苗を植えるところから、採取、選別、乾燥、ロースト(しないものもある)まですべての工程を見せてくれる。

Hacienda AltaGracia
(アシエンダ・アルタ・グラシア)

所在地 Santa Teresa de Cajón de Pérez Zeledón, Costa Rica
電話番号 2105-3080
https://altagracia.aubergeresorts.com/

 今回はあえてフォーシーズンズやアンダーズなどのホテルグループを避け、コスタリカ人がオーナーの独立系ホテル(「アシエンダ・アルタ・グラシア」はオーベルジュ・リゾーツグループだが、元々インディペンデントなホテルだ)を訪ねた。

 コスタリカにはこうしたホテルがたくさんあって、それぞれに個性的なよう。そして観光立国を目指す日本が手本とすべきもろもろがたくさんある。

 一貫して、“サステイナブル・デベロップメント”という将来を見据えた“持続可能な開発”をつづけるコスタリカ。地元の住民を積極的に雇用するなど、村おこしの面でもとても参考になる。日本でも過疎化の進んだ地方の村に、小洒落たホテルが立ったら素敵だと思うのだけれど。

大沢さつき(おおさわ さつき)
大好きなホテル:LAPA PALACE@リスボン
大好きなレストラン:TORRE DEL SARACINO@ソレント
感動した旅:フィリピンのパラワン島ボートダイビング、ボツワナのサファリクルーズ、ムーティ指揮カラヤン没後10周年追悼ヴェルディ「レクイエム」@ウィーン楽友協会
今行きたい場所:ナミブ砂漠
ブログ http://tabi-travell.com

Column

トラベルライターの旅のデジカメ虫干しノート

大都会から秘境まで、世界中を旅してきた女性トラベルライターたちが、デジカメのメモリーの奥に眠らせたまま未公開だった小ネタをお蔵出し。地球は驚きと笑いに満ちている!

2017.02.27(月)
文・撮影=大沢さつき