みんなが一緒の方向を向いて作った
『アズミ・ハルコは行方不明』
――若手演技派と呼ばれている高畑充希さんと太賀さんとの絡みはどうでしたか?
最初はちょっと怖い人かも? と思っていたんですが、3人とも全然人見知りじゃないので、いつ仲良くなったんだというぐらいでした。でも、さっきまで3人でゲラゲラ笑っていたのに、急に違う空気感になるので、最初は「あれ、あれ?」って(笑)。とにかく、スタートがかかったときの瞬発力の速さは抜群の2人なので勉強になりました。
――ほかに、この現場で学んだことはありますか?
主演の蒼井(優)さんもそうですが、今回のキャストはみんな何をするのか分からない、どこかグレイな雰囲気を持っていて、なんかワクワクする人ばかりで、そんなキャスト、スタッフみんなが一緒の方向を向いて作った作品だったので、それが完成した映画にも出ていて、とにかく仲良くなることの大事さは学びました。それに、松居さんの人柄がスゴく出ている作品になったと思います。
――今後の目標は、やはり小栗旬さんのような俳優でしょうか?
「作品をご一緒したい」という、デビュー前からの目標が叶うように頑張りたいですが、あまり小栗さん、小栗さんという意識を持たないようにしたいと思っています。とにかく地道にコツコツやるしかない。ただ、あまり似たような役に集中したくないとは思っています。結果的に、「葉山奨之がいたから、良かった」と言われるような幅広い役に溶け込める俳優になりたいですね。
2016.12.09(金)
文=くれい響
撮影=深野未季