デビル雅美やダンプ松本の歌いっぷりは?

『リングの女神達~女子プロスーパースター列伝』において楽曲解説を執筆しているのはプロ書評家/プロインタビュアーの吉田豪。まさに安定の仕事ぶりだ。ジャケットを飾る漫画は、森園みるくの『クラッシュ・ギャルズ物語 不死鳥ドールズ』!

 えー、もはやバイブルからどんどん話がそれてきたが、クラッシュギャルズを聴いて女子プロ歌謡の魅力に目覚めたあなたにおすすめしたいのが、オムニバスCD『リングの女神達~女子プロスーパースター列伝~』である。

 大定番であるビューティ・ペアの「かけめぐる青春」、マキ上田の素っ頓狂な珍曲「インベーダーWALK」、卓越した歌唱力にうなるデビル雅美の「燃えつきるまで」、なぜか坂本龍一が作曲を手がけたダンプ松本の「MAJI」など、昭和を彩った名レスラーの名唱の数々にうっとりすること間違いなし。もちろん、クラッシュギャルズの「炎の聖書」もちゃんと収められています。

クラッシュギャルズとその時代についてもっと知りたい読者には、柳澤健によるノンフィクション『1985年のクラッシュ・ギャルズ』(文春文庫)を推薦しておきたい。ちなみに柳澤さんは元文藝春秋社員でCREA編集部にも在籍していたことがあるので俺の先輩にあたる。2017年1月後半には新刊『1984年のUWF』も刊行予定。

 ということで、読者諸姉はCREA12月号を買うように! そして、CREA編集部は来年の贈りもの特集で『悪女聖書』と「炎の聖書」をちゃんと取り上げるように!

ヤング(やんぐ)
CREA WEB編集長。松前漬を作りすぎてしまったので、会社のみんなにおすそ分けしたよ。

Column

CREA WEB編集室だより

このコラムでは、CREA WEB編集室の日常を彩るよしなしごとを報告しつつ、CREAおよびCREA Travellerのプロモーションに励んでいきます。紀尾井町から、さわやかな風をあなたに。

2016.12.04(日)
文・撮影=ヤング
写真=文藝春秋