バンガローで楽しむ快適なステイ

6室のバンガローは部屋の前に広いバルコニーがあり、くつろぎの場に。

 パプアニューギニアというと、子供時代に見たテレビの影響でしょうか、数世紀前から変わらない未開の秘境という印象が強くあります。実際、伝統的な暮らしを守り、祭典などではプリミティブなマスクや装束を身にまとう、800以上ともいわれる言語のある多民族国家。けれど、ここリセナン島はちょっとイメージが違います。

ナチュラルなコテージ。屋根の一面はサゴヤシの葉葺、その他の面は波状プレートで、雨を集め、シャワーなどに利用。(C)Lissenung Island Resort
リセナン島の白砂ビーチ。水面下はスノーケリング天国! (C)Tetsuo Suzuki

 400×100メートルの小さな1島1リゾートに、シャワー付きの2室1棟のバンガローが3棟と、共同施設のバンガローが1棟の計7室。サゴヤシの葉で葺いた屋根とその幹で編んだ壁、窓枠にはガラス窓のない伝統的なスタイルのバンガローです。

 デッキチェアを置いた広々としたバルコニーはくつろげ、パリッとしたシーツやタオルは毎日交換してくれるし、心地よい島暮らしが送れます。エアコンやテレビはないけれど、もはや不要。各棟は20メートル以上離れているので、プライベート感も上々です。

 そして部屋の前の木々を抜けると、誰もいない白砂ビーチ。まさに理想的な島です。

「ハウス・ウィン」というメイン棟。床には白砂が敷き詰められています。ゲストが集い、交流する場でもあります。

2016.10.22(土)
文・撮影=古関千恵子